NieR Automata 感想

ブログ三回目の今回は、とあるゲームの感想を置いていこうと思います。

 

そのゲームとは、

NieR Automata

です。

 

f:id:tsktktk:20171102201416j:plain

f:id:tsktktk:20171102222350j:plain

 

ご存知の方も多いと思いますが、NieRシリーズの新作として、PS4で発売されました。

 

お恥ずかしながら、Automataをやるまでこのシリーズを知らなかった私ですが…

もっと早く知っておけばよかったと後悔するほど素敵な作品でした。

 

全ストーリーをクリアし終わって、大好きだった長編アニメの最終回を見終わった時のような気持になり、今キーボードを叩いています。

 

主な登場人物は三人。

この三体のアンドロイドを操作し、強大な敵と戦いながら世界の謎に迫るアクションRPGです。

 

救いのない世界観、反比例するほど美しい地球のフィールド。

全てが私の好みど真ん中で、時間が空けばすぐにPS4の電源を入れていました。

 

このゲーム、のめり込むほどにたくさんの魅力に溢れているんです。

 

f:id:tsktktk:20171102222239j:plain

f:id:tsktktk:20171102222302j:plain

 

NieR Automataの魅力について。

 

パッケージの概要に書かれているストーリーを以下に記します。

 

突如襲来した宇宙人の繰り出す「機械生命体」の圧倒的戦力を前に、人類は地上を追われ月へと逃げ去った。

地球を奪還すべく、人類はアンドロイドによる抵抗軍を組織。

最新鋭の戦闘用歩兵「ヨルハ」部隊を地上へと送り込む。

荒廃した地で延々と続くアンドロイドと機械生命体の熾烈な戦い。

その戦いの中、ヨルハ部隊「2B」と「9S」は

知られざる真実の扉を開けることとなる。

(NeiR Automataパッケージ概要より)

 

このゲームは宇宙人率いる機械生命体と、人間が創り出したアンドロイドによる代理戦争です。

 

公式サイトでのキャッチコピーは

「これは呪いか。それとも罰か。」

TVCMでのキャッチコピーは

「命もないのに殺しあう。」

 

私の思うNieR Automataの魅力の一つに、敵側の存在が挙げられます。

 

f:id:tsktktk:20171102221301j:plain

f:id:tsktktk:20171102221317j:plain

 

機械生命体は周りに死をまき散らすものもいますが

単なる化物ではないんです。

言葉も交わすし、感情もあります。

本物の家族にはなれないけれど、集落を作り、皆で幸せに暮らしている機械生命体もいます。

 

ある機械生命体の国の王様を殺さなければいけないミッションがありました。

司令部からの命令で、危険になる前に破壊しろと言われました。

2Bと9Sはそこで暮らす機械生命体達を破壊しながら王様のもとへ向かいます。

 

道中の機械生命体の死ぬときの一言に私はハッとさせられました。

「どうして、何も悪いことをしていないのに」

「王様を守りたかった」

「痛い、痛い」

「よくも家族を」

 

ストーリーを進めていくうえで、のめりこんでしまうタイプの私には本当につらいミッションでした。

機械同士の戦いだからこそ浮き彫りになる

思考の重要性。

NieR Automataの一つのテーマだな、と思いました。

 

人間とアンドロイドの違いって何だろう?

アンドロイドと機械生命体の違いって何だろう?

 

良い機械生命体とは分かり合えるのではないか?

じゃあ悪い機械生命体は殺してもいいのか?

 

2Bと9Sにはたくさんの葛藤があります。

 

アンドロイド達には思考することは禁止されています。

でも、私が操作するこの二人はたくさん考え、悩んで、

迷いながらも自分の道を決めていきました。

 

悩むのは考えるから、

考えるのは心があるから。

心を持った2Bと9Sはもう人間と何ら変わらない存在になっていました。

 

無機質で淡泊な表情の中に、いたずらっ子のように顔を出す感情表現を見て

ゲームのキャラなのに心から救ってあげたいと思いました。

 

完全にフィクションだし、たかがゲームですが

こんなにも心震える作品なんだと胸を張って紹介できるほどには

魅力が詰まった作品です。

 

NieR Automataのルート周回によるキャラへの愛着とストーリー展開

 

NieR Automataは全部でエンディングは5ルートあります。
各ルートの所感とともに、ネタバレにならない程度に語りたいと思います。
 
  • ルートA【flowers for m[A]chines】
  • ルートB【or not to [B]e 】
  • ルートC【meaningless [C]ode 】
  • ルートD【childhoo[D]'s end 】
  • ルートE【the [E]nd of YoRHa 】

 

〇ルートA【flowers for m[A]chines】

ルートAは2B目線、ルートBは9S目線で同一ストーリーをプレイします。

ゲームを始めて最初のルートで、プレイヤーの私は2Bの目線を通して初めて見る世界の広大さ、美しさに感動しました。

そして謎は深まり、時に解明し、2Bは9Sと共に機械生命体を束ねるボスと戦います。

戦いが終わり、2Bはある一つの疑問を持ったところでこのルートは幕を閉じます。

 

〇ルートB【or not to [B]e 】

ルートAの2B目線では語られなかった、9Sの物語となっています。

9Sはどのような戦いをし、何を考えたかが分かるルートとなっています。

9Sの型式【ヨルハ9号S型】は2Bよりも高性能となっており、機械生命体へのハッキングが可能なんです。

何回もハッキングを仕掛けていくうちに数多くの謎が浮かび上がる、まるで出題編のようなルートBなのですが、一本のストーリーとしての落としどころも素晴らしく、思わず「まじかよ…」と声が出てしまったほどです。(ガチ)

 

〇ルートC【meaningless [C]ode 】

&ルートD【childhoo[D]'s end 】

ルートA、Bの直後の世界からスタートするストーリーとなっています。

主にプレイするキャラクターは9SとA2。

このルートは、ルートA、Bではほとんど語られなかったA2というアンドロイドの過去を掘り下げつつ、その他にもたくさん出てくる登場人物の過去を見ていく物語となっています。

このルート、私一押しのルートとなっています(笑)。

2Bと9Sに感情移入しすぎていて、視野が狭まっていた自分にとって、目から鱗な発見や冒険に溢れていました。

この世界で戦っているのはお前たちだけじゃない。

そうA2やほかの仲間たちに叱られた気分でした。

ストーリーは、例えるなら幸せなバッドエンドもしく不幸せなハッピーエンド、でしょうか。

 

〇ルートE【the [E]nd of YoRHa 】
ルートC/Dのトゥルーエンディングです。
このゲームの中で一番難しいといっても過言ではないルートです。
 
ルート自体はものすごく短いのですが、ストーリーにたどり着くまでの戦闘(シューティング)が全ルート通して過去最悪難易度。この戦闘のせいで悪い評価も出ていましたが、私はそこまで苦ではありませんでした。
ゲームが得意というわけでなく、この難しさ含めての演出だと思っていたので。
 
どういうことかと言いますと、この戦闘で死ぬ度に、インターネットONの場合はほかのプレイヤーから応援のメッセージが届く仕様になっているんです。
 
【私もつらかった。でも、諦めるな!:日本】
【大丈夫。あなたには、私たちがついている!:アメリカ】
 
などなど、たくさんの励ましのメッセージサプライズに思わず目頭が熱くなり、絶対クリアする!と意気込みプレイしました。
 
後で知りましたが、このゲームは5回ほど死ぬと無敵モードになって絶対クリアできるそうです(超絶恥ずかしい)。

しかし、気持ち的にはそれはもう最高に熱くなれましたし、いままでやったゲームにはない演出でとても楽しかったです。

 

長い時間をかけて共に歩んできた2B、9S、A2との闘いは無駄だったのか、それとも希望の光を見つけたのか。

 

この答えはクリアした私にもよくわかりませんでした。

 

世界全体を俯瞰的に見ての希望の光。

アンドロイドや機械生命体の種族別に見た希望の光。

それはきっと同じものではないでしょう。

一方から善と思われている時、

他方からは悪だと思われているものですから。

 

私はそれでも、彼女らの努力と葛藤は

絶対にあの世界に意味はあったと言い張りたいです。

 

興味が出た方は是非ご自身の手でプレイしてみてください!

絶対に有意義な時間になることはお約束します!