プロセカメインストーリー Leo/need編感想

穂波…

穂波ッッッ!!!!…

穂波。。。

ほなちゃん良がっだねぇ〜〜〜!!!!!!!(号泣)

f:id:tsktktk:20220618232309p:image

@メインストーリーLeo/need編第19話『needLe』

超巨大プロジェクトであるプロジェクトセカイ_カラフルステージのLeo/need編メインストーリーを20話まで読みました。今更。否、満を持して。

どうもこんばんは、お久しぶりです。はじめまして。オタクです。

学生時代はニコニコ動画に居を構え、東に急上昇動画あれば再生し、西に"もっと評価されるべき"動画あれば再生したもの。僕はふわりPとジミーサムPとkorori(電ポルP)とハヤシケイとじんが好きなのよ。そうですボカロ廃です。

プロセカ良いですね。何が良いって、星乃一歌ちゃんががっつりミク廃なのがもう最高。レオニの皆が「ミクの曲は一歌に聞けば外れがない」みたいなこと言ってて、それ一番言われたいヤツ〜!!!!ってなった。ボカロが好きな気持ちは我らのDNAに刻まれている。

プロセカはインストールこそしていたものの、好きな曲をプレイするくらいでストーリーに触れないでいたのですが、何となく気が向いて読み始めてみたら、穂波のせいで涙が止まらず、落ちた涙は足元に海を作り、漏らした嗚咽は風となって、水面にさざ波を生んだ。これが穂波の始まりだったと言われているらしい。(嘘)

 

というわけで(どういうわけ?)、今回はプロセカのユニットの一つであるLeo/needのメインストーリーについて語りたいと思います。

本ストーリーは大切な友人とのすれ違いや、他人との距離感などで悩む未熟で等身大な4人の少女が、傷つきながらも手を取り合い、自分達の居場所に名前を付け、目指すべき星を見つけるまでの物語となっております。

最高!

青春の押しつけでも、押し売りでもなく、キャラ一人ひとりの心の内に抱えるものや、大切にしたいものを丁寧に掬い上げていった結果、それが全体を通してLeo/needの物語となっている。キャラが物語の為に動かされているのではなく、心のままにキャラが動いた結果が物語になっている。当たり前かもしれないけれど、凄い事だと思う。

等身大の学生が持つ悩みについて真剣に向き合い、カジュアルすぎず、けれど重くなり過ぎずなギリギリのラインを見極めたライターさんの細やかな心遣いも見えて、そこも含めて非常に上質な物語になっていてすこでした。(ユニットランクによって物理的に止められるのがストレスになるくらいストーリーに浸かっておりました)

◆レオニ不器用すぎ問題◆

考えすぎるあまり動けなくなる一歌、確固たる自分を貫き続けて周りまで傷つけてしまう志歩、そして他人との距離感を尊重するあまりに大事なものが見えなくなってしまった穂波。3人は互いを尊重し、一緒にいないことを選んだ。。。はずなのに、全員漏れなく心に『棘』が刺さったまま本当の笑顔を出せない日々を過ごしていた。

つれぇよ!!!!!

そのくせ、漏れなく4人とも幼少期に見上げた星空に想いを馳せてやんの。

いや好きじゃん!!!!

素直になれ!!!!

4人の時間が好きで、ずっと後悔している一歌だからこそ、"志歩と穂波に声をかける"ことが何もよりも難しかったんだろうなと思う。

そうしてギクシャクしている間に『4人でいた当たり前』の日常は当たり前ではなくなり、いつの間にか『全員がバラバラになった日常』が当たり前になってしまった。

せつねぇよ。。。

一緒に居たいだけなのに。

一緒に居るだけで心から笑えるのに。

なのに、それができないんだよ。隣の教室にいるのにさ。

一歌、志歩、穂波は成長しながら傷ついた。その傷は幼少期の繋がりを断ち切った。無遠慮に繋がれていた3人は、離れてしまったことで優しさと気遣いを間違えていく。ボタンを掛け違えていく。

一歌は現状を変えようと思っても行動に移せない。決めつけてしまう志歩は話を受け止めない。他人の顔色ばかり伺う穂波は本当の心を覗かず、見せない。

皆悩んでいる。自分自身の在り方について。

◆反転と冷凍保存◆

もうどうしようもないほどに拗れてしまった3人は、自分の長所が短所へ反転しているように思う。

昔は他人のことなんて気にせず、無遠慮に関わりに行ける決断力があった一歌は、他人を想うあまり動けなくなった。

強い信念があった志歩は、信念を貫くことで皆を傷つけたくなくて、自分も傷つきたくなくて遠ざけた。

誰よりも優しかった穂波は、距離感のバランスが崩れ誰の本心も見なくなり、自分の本心を隠した。

皆、『自分らしさ』は『棘』になることを知ってしまった。

だから3人は綺麗な星空を見て『よく見える』とは言うけれど『綺麗』とは言えないのだと思う。

そんな中、咲希は一人だけ星空を見て『綺麗』と言ったりと、この停滞してしまった関係に一石を投じるキャラとして登場していた。

咲希は特殊で、彼女だけ長所が反転しなかったのだと思う。

病室という”人間関係のしがらみ”や”純粋な楽しさ”から断絶された世界に囚われていたから、咲希はいつまでも劣化しない”大切な友達との楽しい日々”を純真無垢に冷凍保存していたから、4人の絆を純粋に信じられたのだろう。

だから咲希の”無知”故の行動は、簡単に一歌のハードルを軽く飛び越えて皆の元に飛んでいく。

その姿は鮮烈に光り輝き、”知って”しまっている一歌は動けないからこそ咲希が眩しく見える。

その眩しさは後半に一歌の心に小さな希望を芽吹かせることになるけれど、咲希は何度も穂波に声をかける内に”知って”しまったから、「もう誘うのをやめる」と言ったんだろう。

咲希だって楽しかったら笑い、悲しかったら泣く普通の女の子だから。

◆リスタートの一歩◆

Leo/needの物語が描く問題は、特別なことはないありふれたことだけれど、当人達にとっては重大なことで、悩んで、傷ついて、自分で決めて、一歩踏み出すことでしか打破できないものだ。

踏み出すための勇気が一歌は枯渇していた。だからこそ、ミクの歌がそっと背中を押す。咲希が芽吹かせた希望が、そっと一歌の足元を照らす。

そうして見つけた、小さい頃に書いた一歌の歌詞。『ずっと一緒にいようね』という子供っぽいその一文こそが、一歌が大切にしすぎて見えなくなっていたただ一つの想いだった。

何も知らず、ただ純粋に踏み出した一歩は確かに軽やかかもしれない。多くのことに、簡単に飛び込んでいけるかもしれない。本当は悲しいことだって、辛いことだって、少ない方が絶対いいに決まっている。

けれど、沢山悩んできた一歌だから。

沢山泣いてきた穂波だから。

沢山遠ざけてきた志歩だから。

ずっと笑顔を夢見てきた咲希だから。

改めて振り出しに戻ってきた彼女達が踏み出す第一歩は、きっと迷わない強度を持っている。

 

沢山悩むのは、大切な誰かがいるからで。

沢山泣くのは、大切な誰かがいるからで。

沢山遠ざけてしまうのは、大切な誰かがいるからで。

ずっと笑顔を夢見てしまうのは、大切な誰かがいるからで。

私は一人なんだって痛感して、みんなも一人だって分かったからこそ、一人一人が輝ける。

そうして輝くみんなだから、何度断線したって星座のように繋げられる。

小さい頃は4人で一つの一等星だったかもしれないけれど、今の4人は一人ひとりが恒星となり、獅子座を結ぶことができるから。

 

彼女達の演奏が、これからも、この先も、鳴り止まないことを願っています。

 

 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はLeo/needのイベストか、次のユニットのメインストーリーを更新予定です!

次回もよろしくお願いします!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆余談!◆

いじめや人間関係など、青春物語には邪魔になりそうなものをきちんと取り入れ、その上で彼女達は大切なものを見つけられたことが何よりも嬉しかったですね。

セカイにはいつでも素敵な隣人がいて、悩みに寄り添ってくれたり、一緒に演奏したりすることで心が軽くなることだってあるんだと書き切ったことも素敵だったと思います。

ボカロ廃の私も、思い返せば一人の時間を埋めてくれたのは、ミクを始めとした素敵な隣人達だったと思い出しました。

友人に、この曲めちゃくちゃ良いから聴いてみてって言ってシェアしたり、今考えたら、あれは僕らのセカイだったのかな、とか。

 

そして何より、王道なバンドサウンド、王道なメンバー構成、王道な物語のエッセンスをまとめあげ、しかしありきたりでもテンプレでもない唯一無二の、かけがえのない物語になっているのが、心の底から素晴らしいと思いました。

プロセカ、最高だね。😊