♯4「ダイヤさんと呼ばないで」感想

♯4「ダイヤさんと呼ばないで」

先週の♯3の完成度が高く、待ちに待ったアニメでの「君の心は輝いてるかい?」を聞けて呆けている時に予告で現れたこのタイトル。

多くのダイヤ推しを死の淵に追いやった♯4。

結果から言って、千歌ちゃん推しの自分でさえ死にかけました。

 

普段からちゃんとしているダイヤさんがころころと変える表情。

アニメスタッフさん最高すぎませんかね…。

 

こんな見方したやつもいるんだ程度に見ていただければ幸いです。

 

今回は3つのトピックスに分けて書きたいと思います。

 

  1. 黒澤ダイヤはもっと幸せになるべき
  2. 黒澤ダイヤ高海千歌の関係性
  3. エンディング

黒澤ダイヤはもっと幸せになるべき

さて、今回の♯4「ダイヤさんと呼ばないで」は、 

  • 果南と鞠莉が一年生と仲良くなったことで浮き彫りになる焦りと羨望。
  • 今まで幼馴染が隣にいるのが当たり前すぎて気が付かなかった、仲良くなることのハードルの高さ。
  • 普段からしっかりしたダイヤからは想像もつかない不器用さ。

などなど、欠点細かい心理描写を浮き彫りにし、克服しようと頑張るダイヤさんがコミカルに描かれていました。

私にとっては、コミカルに描かれたというのが重要なんです!!

だからこいつにも意味はあったし、私はこの子に救われました。

ありがとうイルカ!!!

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皆さんのダイヤさんのイメージって何ですか?

一人ひとりにとってのダイヤさん像があると思います。

私にとってのダイヤさんは、もっと幸せになるべき女の子、です。

 

ダイヤを知るのは、いつも暗い話でした。

 

ルビィ花丸加入回の一期♯4「ふたりのキモチ」では、スクールアイドルへの愛と幼馴染への愛をルビィの目線から語られます。

ルビィから見たダイヤは、スクールアイドルが大好きなのにその気持ちを隠してしまったお姉ちゃん。

大切な妹の、大好きなスクールアイドル雑誌を見て

片づけて。それ、二度と見たくない。

と言ってしまうほど心が弱ってしまったダイヤ。

 

初代Aqoursが解散になり、心に大きな穴が空いたダイヤにとって、それは防衛本能だったのかもしれません。

大好きなスクールアイドルと、大好きな幼馴染とを天秤にかけ、スクールアイドルを捨てたダイヤは、鞠莉が留学に行ったことで実質両方失ったのですからとても耐えられるものではなかったことは容易に想像がつきます。

 

そして三年生加入回の一期♯9「未熟DREAMER」では、ダイヤは鞠莉と果南の間を取り持つことに奔走し、自分のことは二の次でした。

 

鞠莉と果南が大好きだから、二年間もの間、本当にやりたかったスクールアイドルを自分から遠ざけたダイヤ。

 

高校生活の二年間、それは単純な二年よりもずっと価値のある二年です。

 

その貴重な時間を友人の為に迷いなく捨てることができたダイヤにこそ、救いが必要だと思って見ていました。

 

そばでずっと想ってくれるルビィが、そして一期で本気をぶつけ合った千歌がダイヤをAqoursに誘って、初めてダイヤの時間が動き出したと思います。

 

普段のアニメでの日常パートの明るい雰囲気、ダイヤの明るさ、面白さから忘れがちですが、ダイヤはもっともっと幸せになるべきキャラなんです!

 

そんなダイヤが初めて単独でピックアップされた今回。

またシリアスが来たら死ねる、と不安にドキドキしながら見ていました。

♯4、不安なんていらなかった。

幸せしかない回でした。

 

一期♯9「未熟DREAMER」は、ダイヤが鞠莉の背中を押し、果南の元へ行かせました。

皆、言葉足らずだったねって笑いあえる幼馴染に戻ることができました。

ダイヤが三年の絆を結びなおしたんです。

 

そして今回の二期♯4「ダイヤさんと呼ばないで」は、鞠莉と果南が、ダイヤの背中を押す番でした。

たくさんのものを犠牲にし、我慢し、それでも強い生徒会長であろうとしたダイヤの願いが「ダイヤちゃんって呼ばれたい」なんて、いじらしすぎませんか?

あんなの推しじゃなくても好きになっちゃいますよ。

 

ですが、ダイヤの努力むなしくどんどん空回り。怖がられたり、戸惑われたり。

でもそこもいいじゃないですか。

でも、可愛いところあるんですね。ダイヤさん。

言ってくれればいいのに。

本当にこの通りなんですよ。

でもダイヤにとって、周りの作るダイヤさん像は、周りが思っている以上に彼女自身を苦しめていたことは幼馴染が語っています。

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だから、小学校のころから私たち以外は、なかなか気づかなくて。

まじめでちゃんとしてて、頭がよくて、お嬢様で。頼りがいはあるけど、どこか雲の上の存在で。

皆そう思うから、ダイヤもそう振舞わなきゃって、どんどん距離をとっていって。

本当は、すごい寂しがり屋なのにね。

だからこそ、果南と鞠莉の力が必要だったのかもしれません。

ダイヤが結びなおした三年生の絆が、今度はダイヤと一二年生との間に絆を結ぼうとしている。

凄く素敵なことだと思いました。

少し怒りっぽくて、リーダーシップがあって、真面目な生徒会長としての面と、皆との距離を縮めたい寂しがり屋の面の二面性に悩むダイヤががとても可愛く描かれていて、暗い悩みなんか一つもなくて。

それだけでもう私には充分でした。

黒澤ダイヤ高海千歌の関係性

印象に残ったシーンを見ていきます。

一期♯1「輝きたい!!」を思い出してみてください。

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でも、どうしてスクールアイドル部はダメ、なんて言うんだろう。

嫌い…みたい。クラスの子が、前に作りたいって言いに行った時も断られたって…。

先に言ってよぉ~…

ダイヤは、千歌の前にスクールアイドル部の設立を申請に行った生徒をばっさりと却下した、と曜は語っています。

千歌も一期では、ダイヤと何度も衝突します。

そして、鞠莉の助力などもありましたが、少しずつダイヤも千歌たちのスクールアイドル部を認めるようになりました。

千歌がダイヤと本気をぶつけ合ったからこそお互いを認め合っている部分もあり、千歌はハイタッチする相手にダイヤを選んだのかな、と思いました。

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果南ちゃん、ダイヤさん何かあった?

千歌はそういうところ、不思議と鼻が利くよね。

千歌は、皆を引っ張るリーダーではなく、皆と手を取り合い、横に並んで走るリーダーです。

転びそうになったら誰かを頼るし、辛そうな子がいたら手を貸す。

それがAqoursのあり方です。

だからこそ、ダイヤの異変も何かと気が付いたのかなと思います。

また、園児の収拾がつかなくなったシーンでは、ダイヤの機転により場を収めることができました。

このシーン、千歌とダイヤの違いが如実に出ていてすごく好きなんです。

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千歌:わぁ!なにこれ!

ダイヤ:さぁ、皆!スタジアムに集まれー!

園児の皆、走ったり大声を出すのはほかの人に迷惑になるのでぶっぶーですわ。

皆、ちゃんとしましょうね。

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♯3「虹」では問題発覚からその当日まで、準備する期間がありました。

大きい困難に対するとき、千歌は時間をかけて対処する方法を見つけました。しかし、突発的なアクシデントでは驚くことしかできません。

一方ダイヤは#3のような大きい困難にはあまり関われませんでしたが、園児に何をするか、何をしてはいけないかを頭ごなしに教えることはせず、ダンスで園児の気を引き優しく教え、場を収めるという方法を最短で実行しました。

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結局、私は私でしかないのですわね。

それでいいと思います。私、ダイヤさんはダイヤさんでいてほしいって思います

ダイヤさんはいざとなった時、頼りになって、私たちがだらけている時は叱ってくれる。ちゃんとしてるんです!

ダイヤにしかできない事、千歌にしかできない事。

もちろんAqours全員代わりなんていない、皆オンリーワンの集まりです。

皆が苦手分野やできない事は力を借りて、得意分野やできる事は力を貸す。

それがグループですよね。

ダイヤにしかできない事。

それは、千歌が言ってくれました。

だから、皆安心できるし、そんなダイヤさんが大好きです。

だからこれからもずっと、ダイヤさんでいてください!

そして、大事な気持ちも。

 

ダイヤが呼び方をダイヤさんからダイヤちゃんに変えたかった理由って、皆ともっと近づきたいからですよね。

でも、実は言葉にしていないだけで、皆ダイヤのことが大好きだったんです。

さんだとかちゃんだとか関係なく、ダイヤが好きなんだって恥ずかしがらずにちゃんと言葉で伝えた千歌は偉いなと思いました。

Aqoursはいつまでたっても言葉足らずでしたから。

僕もダイヤさんが大好きです。

 

エンディング

エンディングの黒澤ダイヤソロの「勇気はどこに?君の胸に!」、この4話を見た後に聞くとこの話のためにあるかのような歌詞に聞こえてしまいます。

ダイヤさんが幸せそうで良かった。

 

皆さんはダイヤさん派?

それともダイヤちゃん派?

もしかしたらダイヤ様派も居ますかね?

 

呼び方なんて、ダイヤさんを好きな気持ちがあればなんだっていいのかも知れません。

 

ではまた、次の感想で。