※ただの千歌推しオタクの妄想を垂れ流しているだけなので、気に入らない方はご注意ください。
今回は遅れましたが#3「虹」を通して、千歌ちゃんについて感じたことを置いておこうと思います。
♯1「ネクストステップ」で10から100にするための新しい一歩を踏み出し
♯2「雨の音」から絆を深め、次の曲のヒントを得たAqoursは
♯3「虹」で向かうべき場所を見つけることができました。
♯1~3で廃校問題再燃から予備予選まで一区切りついたということで、ここで改めて♯3「虹」、および千歌ちゃんの考えと行動について考えたことを書きたいと思います。
(今更必要ないよ!という意見は胸にしまっておいてください笑)
♯3「虹」はキャラの意見を対比することで物語を進めていきました。
三年生の意見、千歌の意見、梨子の意見
それぞれの意見が歩み寄った結果、困難の解決策に繋がったと思います。
つまり、♯3の千歌ちゃんの考えを知るには、三年生と梨子のこともきちんと知らなければなりません。
では一つずつ見ていきましょう。
Aqoursに突き付けられた困難
- 0から1、1から10へとなった入学希望者を、より確かな10へする為の学校説明会
- 10から100へする為のラブライブ予備予選
#3では、この二つが同じ開催日になってしまうという困難がAqoursに立ちはだかります。
これはAqoursはどちらを選ぶか、言い換えるとAqoursにとって大切なものは何かを再確認する話だったと思います。
千歌、梨子と三年生の対比
千歌は廃校の危機を知る前からスクールアイドルを目指していました。
千歌の心のエンジンは輝きたいという純粋な欲で、廃校阻止のためにスクールアイドルを始めたわけではないんです。
しかし浦の星を大切に思っているのも事実で、廃校の危機を知ればもちろん阻止したいとも思います。
廃校阻止を目的とするなら、まずはなにより学校説明会を成功させなければならない。
そうなったら説明会ね学校を見捨てるわけにもいかないもんねそれはそうだけど…今必要なのは入学希望者を集めること。効果的なのはラブライブではありませんか?どっちも大切だもん…どっちも。
新しい選択肢を探す千歌
千歌を語るには梨子をよく知る必要があります。2人はどのように考え、どのように行動したのか見ていきましょう。
印象的なシーンを見ていきます。
何かいいアイデア出てこないかなー!
どっちにしようかな、ではないんですよね。
この時点で千歌ちゃんはどちらにでるかではない新しい選択肢を模索していて、全く諦めていないことが分かります。
現状の最善を選ぶ梨子
千歌の考えと比べて、梨子はどうでしょうか。
私達は奇跡は起こせないもの。
ララブライブの予選の時も、この前の統廃合の時も。
だから、その中で一番いいと思う方法で精一杯頑張る。
それが私達じゃないかって思う。
梨子は少し困った表情で「その中で」という言葉を使い、ひとつの方法を提示しました。
それは予選と説明会でAqoursを5人と4人に分けるという現状における最善策。
その中で一番いいと思う方法で精一杯頑張る。
梨子を象徴する、素敵でかっこよくて強い考えです。
梨子はピアニストとして幼少期から実力至上の世界に身を置いていたためか、奇跡に少し遠慮している節があります。
スポーツではまぐれ当たりや天候の影響などにより奇跡が起こることはごく稀にありますが、ピアノには急に上手になることもなければ奇跡も起きません。
練習だけが本番で結果を出す唯一の方法で、梨子はそれが分かっているんです。
運に左右されず、自分の力で困難を乗り切ってきた梨子がこの案を選んだのは当然だったのかもしれません。
梨子の策+モノレール=?
千歌が悩んでいたのは
どうすれば学校説明会に来てくれる未来の浦女生徒の心を掴みつつ、ラブライブ予備予選を突破できるか。
梨子の提示した最善策に納得した表情をしなかったのはAqoursを5人と4人に分けることは、そのどちらも達成することが難しいと分かっていたからだと思います。
ほんと諦めないね、千歌ちゃんは。
道はある!
内浦のみかん畑のモノレールを借りて予備予選から学校説明会への道を切り開き、君の心は輝いてるかい?を9人で歌えたのは、千歌が新しい選択肢を探す事を諦めなかったから。
早々に見切りをつけてAqoursを5人と4人に分ける方法を選んでいたら、みかん畑のモノレールの存在には気が付いても、きっと利用しようとは考えなかったと思います。
じゃあ梨子の案は間違っていたのか?と言われるとそうでもありません。
ここで今回の千歌のプランをまとめてみると、
- ラブライブ予備予選は千歌、梨子、曜、ダイヤ、ルビィ
- 学校説明会は鞠莉、果南、花丸、善子
- 予選でAqoursの出番が終わり次第ミカン畑のモノレールに乗り説明会へ向かう
- 合流し9人となったAqoursで説明会ライブ
となります。
1~3.から分かるように、千歌は梨子が示した案をベースにみかんのモノレールを組み込み、最善策として採用しています。
千歌の心情ともしもの結果
#3を視聴して、僕はみかん畑のモノレールで間に合うことがわかった時点で、5人と4人に分けず最初から9人で両方出ようといえば良かったのでは?と疑問に思いました。
では、なぜこのようなプランにしたのか。
千歌の心情を考慮&妄想してみました。
予選と説明会の開始時間の関係上からか、千歌の頭の中では
- ラブライブ予備予選は5人
- 学校説明会は(予選から間に合う前提で)9人
という配置でした。
予選から説明会へ5人で向かって説明会に間に合うのなら最初から9人でも問題なかったはずですが、その事を1、3年生には伝えていませんでした。
もしかしたら千歌は、周りに自分の考えを言わなかったのではなく、言えなかったのではないでしょうか。
全員で予選に出場し、予選が終わり次第みかん畑のモノレールに乗って行けるところまで行ったら、後は走って学校説明会に間に合わせる。
この考えは、上手く行けば両方の会場でAqours9人のパフォーマンスができる今回の♯3における解決策です。
実際、結果的にAqoursはこの通りに行動し、両方で成功を収めています。
しかし、この解決策は確実に成功する保証はどこにもないんです。
試したわけじゃないし、説明会に間に合わないかもしれない。
もしそうなってしまったら千歌はリーダーとして責任を取れない。
だから最悪のケースも考えないといけない。
そういった考えがあったのかなと思いました。
ここで千歌の頭に出てくるのが梨子の案で、5人と4人に分けるという方法。
予備予選の5人が説明会に間に合わなくても説明会は最初から4人でパフォーマンスする前提で準備してもらっていれば、Aqours全員が説明会に間に合わずパフォーマンス出来ないという最悪のケースは防げるし、5人が間に合えば9人でのパフォーマンスが出来る。
リーダーとしての責任感
解決策をAqoursに言えない自分に対しての自信のなさ
解決策が失敗した時のことを恐れた臆病さから
そういった予防線を張ったのではないでしょうか。
しかし、今回の解決の条件は
- ラブライブ予備予選の通過
- 学校説明会での9人でのパフォーマンス
この両方をクリアすることです。
ここでアニメを見た皆さんに是非聞いてみたいのですが、もし予備予選に5人で参戦したとしたら、Aqoursは予選を通過出来たと思いますか?
あの瞬間は
- 浦女の皆は客席におらず、アウェイの状態
- 9人でないAqours
と一期#8「くやしくないの?」を彷彿とさせる状況になっていましたし、5人全員が不安な表情をしていました。
僕は勝てなかったと思います。
最善策から解決策へ
ラブライブの予備予選に負けたら、その瞬間に浦の星女学院の廃校が決定してしまいます。
しかし、千歌は責任感と自信の無さ、臆病さから善子、花丸、果南、鞠莉の4人を浦女に待機させました。
そんな時、
勘違いしないように!
やっぱり私達は一つじゃなきゃね!
説明会か予選かの二択を迫られた時、即決で説明会をとった鞠莉と果南が一年生2人と一緒に駆けつけました。
この4人が、勇気を持って指示された待機会場を離れ千歌の元へ駆けつけたことで、その行動と最善策が合わさり、今回の解決策に変化したんだと思います。
最善策と解決策の違いは、鞠莉、果南、花丸、善子が
- 学校に待機しているか
- 予選会場にいるか
の違いでしかありません。
しかし、この違いを埋めるために求められていたことは
- 千歌が4人に対して、私を信じて予選に来てほしいと言える自信を持つ事
- 千歌が失敗を恐れない勇気を持つ事
と千歌への負担ばかりです。
自信も勇気もない千歌が踏み出せなかった一歩分の距離。その距離を鞠莉と果南が勇気を持って一歩近づいてくれたから、最善策は解決策へと変化したのではないでしょうか。
千歌のリーダーとしての素質
千歌には勇気がなかった、自信がなかったと書いてきました。
しかし、だから彼女はリーダーには向いてないとはなりません。
千歌を一言で表すなら、僕はいい意味でも悪い意味でも「普通怪獣」だと思います。
Aqoursをやるまで、千歌はなにもやってこなかった。
という事はグループのリーダーもやったことが無いはずで、そんな彼女が重要な学校説明会に間に合わないかもしれない状況で、予選は全員で出るなんて言えるでしょうか。
そんな彼女が、廃校の問題に直結する学校説明会や学校中の注目を浴びるラブライブ予備予戦を、自信を持って対処できるでしょうか。
普通はできません。
千歌一人だけの力ではきっと失敗していたと思います。しかし、千歌を中心としてAqours皆で悩んで、足掻いて、一生懸命未来を変えたいって夢中になった結果、学校説明会とラブライブ予備予選の開催日が同じという困難に、両方で結果を残すという小さな奇跡を起こしているんです。
私思うんだ。
奇跡を最初から起こそうなんて人、居ないと思う。
ただ一生懸命、夢中になって何かをしようとしている。
何とかしたい、何かを変えたい。
それだけのことかもしれない!
だから、起こせるよ奇跡!
私たちにも!
だって、虹がかかったもん!
私たちに奇跡は起こせないから
そう言っていた梨子が起こるかな?奇跡!と希望を持てるまでになったのは、梨子が千歌の一番近くで諦めない姿をずっと見てきたから。
小さいけれど奇跡を起こせることを言葉じゃなく行動で証明し、梨子の価値観を変えるほど頑張った千歌は、文句なくAqoursのリーダーと言えるのではないでしょうか。
3話の所感
#3「虹」は千歌ちゃんの努力家なところ、がむしゃらなところ、強引なところ、前向きなところ…などなどたくさんの魅力が詰まった回でした。
そして二つのステージを最高の形で成功させたというこの小さな奇跡の種は、これから始まる大きな奇跡への確かな一歩になるものだと思いました。
これからも千歌ちゃんの成長や今後の展開に一喜一憂しつつ、毎週土曜を楽しみにしたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました!