4thで思ったこと置いときます。【Aqours 4th LoveLive!~Sailing to the Sunshine~感想】

1stライブの時は、これ以上の体験はできないかもしれないと思った。

2ndライブの楽しさは、人見知りの僕が『友達』を作るきっかけになるほどのチカラがあった。

3rdライブは感情が燃え尽きるんじゃないかって程泣いて、Aqoursのパワーに圧倒された。

 

どのライブも、終わった瞬間に口から出た言葉は「最高」だった。けれど、今回の4thは今まで感じたことが無いほどの「最高」があった。

それは他と比べて今回がよかったのではなく、今まで積み重ねてきた『最高』があったからこそのものだったと思う。

ちょっとだけ振り返ってみる。

 

君のこころは輝いてるかい?

以前、メルパルクで泣いた伊波杏樹さんがいた。

1500人の会場に人がいるか不安だったと言っていた。

その彼女が、同じ曲の衣装で6万人に囲まれて笑顔で歌っていた。

それが言葉に出来ないくらい嬉しかった。

 

決めたよHand in Hand

アニメのダンスは、まだスクールアイドルを始めたばかりの女の子がイメージした最強にキラキラした自分。

歌われている想いは、そのイメージした自分になりたいと足掻く自分。

変われ変われ!と歌い続けるということは、まだ変われていないということだと思う。変われていないからこそ、変わりたいと願うんだと思う。

その満たされないからこその願いのチカラが、千歌の前進のチカラなんだと思う。だから僕は、『今』のHand in Handが見たかった。

たくさんの経験を通して変わってきた千歌ちゃんと伊波さんの「決めたよHand in Hand」が見たかった。

満を持して見たその曲は、アニメと遜色なかった。

いや、アニメよりも生き生きしていて、それでいてとても洗練されていたように思えた。

千歌ちゃんのイメージした最強の自分よりも、今の2人は輝いていた。

 

想いよひとつになれ

各学年曲の衣装が似ていたこともあって、予想はできていた。

ピアノがある。壇上にひとりだけ、逢田梨香子さんがいる。多少の違いはあれど、あの時のリフレインだと思った。

頑張れって叫んだ。息を飲んだ。逢田さんがピアノを弾き、曲が始まった。しかし彼女は演奏を止めてしまう。その時に気づいた。

リフレインじゃなかった。

手を離し、席を離れたのに、ピアノの音は鳴り続けた。僕の目はAqours8人の元へ駆けていく彼女ではなく、ピアノに釘付けだった。演出なのかと頭が理解する前に、思ってしまった。

『逢田さんが9人で歌うために、梨子が力を貸してくれている。今あのピアノを弾いているのは桜内梨子だ。』

『1stの逢田さんが今の彼女自身に力を貸している。今弾いているのはあの時ミスして挫けかけて、それでも弾き切った彼女の過去の時間そのものだ。』

気がついたら、想いよひとつになれは大歓声の中終わっていた。

覚えてるのは、アニメの千歌と曜の間にある『空白』と、現実では逢田梨香子さんが『いる』ことの対比がすごくキマッていたことと、アニメでは千歌を中心に4人と3人というラストだったあの瞬間が、現実のAqoursではシンメトリーだったこと。

その光景を見た時に、僕の中で「想いよひとつになれ」に感じていた『言葉に出来ない何か』が腑に落ちた気がした。

 

未熟Dreamer

未熟Dreamerでは心から笑う諏訪ななかさんがいた。

大好きな人の為に大好きなことを我慢し、遠ざけた果南の『もっと先』を感じた。

アニメ内で報われ、それを2次元から3次元にした1stの時は震えるほど感動したけれど、ただ純粋に心からの笑顔で歌う諏訪ななかさんを見て、果南にとってのこの曲は『心の底から楽しんで歌える曲』になったんだと思った。

 

サウンドトラックと風の話

スクリーンを割って現れた船に乗ってAqoursが登場し、Day1では『MIRAI TICKET』、Day2では『WATER BLUE NEW WORLD』が歌われた。

だけどその前に、少しだけサウンドトラックの話をしておきたい。

 

加藤達也氏の奏でてきた音楽は、アニメの作中ではサウンドトラック以上のチカラがあった。Aqoursの背中を押す追い風のように思えてしまう程だった。

MIRAI TICKETとWATER BLUE NEW WORLDの前に演奏されたサウンドトラックは「ありがとう、そしてサヨナラ」と「起こそうキセキを!」だったけれど、その後ろで流れていたアニメ映像は『風』のシーンが多かったように思う。

千歌がμ'sと出会うキッカケになった、チラシを吹き飛ばした風のシーン。

廃校が決まり、道を見失いかけた千歌の元に吹かれて飛んできた半透明の白い羽が、自らを青く染め、風を受けてまた太陽へと飛び立っていったシーン。

突きつけられた0の結果の紙を走る力に変えて突き進んできた千歌が、「ありがとう、ばいばい」と風にその紙を渡したシーン。

加藤達也氏の心が込められた『音』が、浦の星交響楽団が奏でた『音』が、Aqoursの推進力になっているように見えた。心が込められた素敵な音は、船の帆を張る風になってAqoursの進む『力』になるのかなと思った。

僕には素敵な音楽を奏でることは出来ないけど、ありがとうと叫ぶことと、歌って!と言われた曲を一緒に歌うことは出来る。喉も限界で、ガラガラ声の汚い音だけど、僕は声の限り想いを叫ぼうと思えた。

 

MIRAI TICKET

こんなMIRAI TICKETがあるんだと思った。

私たちのことを知ってほしい。内浦のことを知ってほしい。浦の星女学院を知ってほしい。今まではそういったメッセージ性が強かった。だけど、今回のMIRAI TICKETは違った。

ただただ楽しかった。Aqours皆が楽しそうだった。元々"強い曲"だったけれど、物語性を度外視した純粋なMIRAI TICKETのパワーに圧倒されてしまった。

彼女たちが歌った『僕達だけの新世界』、それは今目の前にあると思った。そして、彼女たちはそれすらも超えていくんだとも。

だけど、僕は新しいものを見た感動、これからへのワクワク感の中に、少しだけ寂しさを感じた。船が往く。往ってしまう。大好きだった物語と、その感動を内包したMIRAI TICKETか本当に好きだったからこそ、その先の新世界へと進んでいく新しいMIRAI TICKETが少し寂しかったんだと思う。

今まで感じたことが無い感情に飲み込まれているうちに、彼女たちの巨大な船は僕にかまわず進んでいく。大好きな音楽と一緒に僕の横を通過してしまう。だけど、それでいいと思えた。

今までもそうだった。涙が止まらなくなるほどの感動を。胸が張り裂けそうになるほどの悲しさを。教えてくれたのは彼女達だった。思い出させてくれたのは彼女達だった。

自分の心のキャパシティを超えるほどの感情を毎週ぶつけられた僕がしてきたのは、文字を書いて自分の中身を整理することだけ。

僕は僕なりの方法で、彼女達と、そして自分と向き合っていけばいい。そう思えた。

 

No.10

No.10は心を込めて歌った。「ありがとうじゃ足りない」という言葉はよく聞く。文字の意味も分かる。けれど、僕はあの日初めて自分の実感として理解した。

この感情なんだと。胸の中のこの気持ちを全部伝えたいのに、ありがとうの五文字じゃ伝えきれないことが本当に悔しかった。この気持ちをそのまま伝えられたらって本気で思った。だけどそれはできないこと。だったら、本気の本気で腹の底から「10!」って叫んでやろう。僕は限界の喉を無視して叫んだ。

コールを叫ぶ時はいつも、僕の耳には音楽と自分の声、あとは周りのガヤガヤとした音が聞こえる。だけど、あの瞬間は違った。「10!」という音の衝撃が上から降ってきた。空間が揺れるってこういうことを言うんだと実感した。

Aqoursが好きって気持ちが、ありがとうって気持ちが、楽しいって気持ちが、あの巨大な空間を揺らすほどのエネルギーになっていた。僕らがAqoursに届けられるのは熱い想いしかないけど、それでもこれだけのエネルギーになるんだ。

貰って、渡して、また貰って。Aqoursと織り成す『みんなで叶える物語』ってこれなのかも、なんて思った。

 

Thank you, FRIENDS!!

No. 10では『言葉じゃ伝え切れない』と思ったけれど、Thank you, FRIENDS!!は逆だった。

僕はずっと一緒にAqoursを応援してきた友達と連番した。僕はそいつへの感謝を込めて歌った。一緒にここまで来てくれてありがとう、楽しい時間をありがとう、これからも楽しいことしていたいんだよって気持ちを込めた。

それはAqoursへの想いよりも大きかったかもしれない。他の人とは楽しみ方、想いの乗せ方が歪んでいるかもしれない。だけど、僕は『こいつもきっと同じことを思ってるだろうな』と思った。

Aqoursへの気持ちは『言葉じゃ伝え切れない』けど、あいつへの気持ちは『言葉が無くても伝わってる』、『俺もあいつも同じことを思ってる』と本気で思えた。

それが、多分1番の収穫だった。

 

びっくりなプレゼント

ライブとはあまり関係ない話を最後にする。

 

僕には数える程度だけど友達がいる。昔はもう少しいた。だけど、時間の経過と共に少しずつ関係は薄れていった。そうして最後に残ったのは、苦楽を共にした高校時代の友人と、ラブライブを追って今も繋がっている親友だけ。

そして今大切に思っている友人達も、ラブライブAqoursを追っていなければここまで会いに行くことも、顔を合わせることもなかったと思う。

今こんなにも楽しく日々を過ごせているのは、そして友達とアホみたいなことを話しながら思い出を積み重ねていられるのは、Aqoursのお陰だと思う。

部活のような、修学旅行のような、夢のような時間。きっとそれは僕のもう1つの『青春』なんだろうなってぼんやりと思う。

僕の楽しみ方は歪んでるだろうけど、歪ながらも一緒に追いかけてくれる仲間がいる。そして、純粋なAqoursの魅力を語り合えるタイムラインの皆がいる。

そんな今が最高に楽しいし、これからの展開を皆で追いかけ続ける想像をするだけで、ワクワクが止まらない。また楽しい日々が始まる予感で、僕は笑顔が止まらない。

1人でμ'sを追いかけていた時は思いもよらなかった。

僕にとっての『ビックリなプレゼント』。

それは皆さんなのかなーなんて思いました。

皆さん、これからもよろしくね~~~💪笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P.S.

あの時お前に「μ'sのFinalのLV行かね?」って言えて本当によかった!!!!!!!!