先ほど第六特異点の人理修復が完了しました。
Fateにわかオタクのへたくそfgoプレイ日記&シナリオ感想ですが、どうか気を抜いて読んでいただけると嬉しいです。
宝具の評価
特に名シーンが多い六章で、僕が一番好きだったのは『俵藤太の宝具で宴をする』シーン。藤太の宝具である『無尽俵(むじんだわら)』が「対宴宝具!美味しいお米が、どーん、どーん!」の掛け声とともに、村ひとつの飢餓を救うほどのお米を発生させたあの瞬間は、誰もが笑顔と喜びに満ち溢れていました。
倒す宝具、護る宝具は数あれど、”満たす”宝具、戦わずして救う宝具があることを知ったマシュが、微笑みながら「あの宝具のランクはEX」と言い切ったこと。
それが本当に嬉しかったです。
藤太…好きだ…
『記録には残らなくても意味は残る』
鮮烈に、苛烈に、激動の時代を生きた英雄たちは、何も知らない真っ白なマシュに、自分の人生で積み重ねてきた想い、培ってきた考えを言葉で伝えます。
輝くような悪人も、吐き気を催す聖人もいる。
だから君も、自分の未来を恐れる必要はない。
それが人間になるってコトだ。
望みはもう持ってるよ、マシュ。
アンタは自分がやりたい事をよく分かってる。
人間、誰だって望みは持っているんだよ。
望みが無い人間は生きていられないからね。
アンタはそのままでいい。
何がしたいのか、何をするために最期までその盾を振るうのかってね。
(引用:第三特異点-ドレイク)
わたしはその為に戦ったのです。
今までも、これからも。
だから貴女が後ろめたく思うことはありません。
私は私の目的の為に。
貴女は貴女の目的の為に、これからの時間を生き続けなさい。
限りなく現実を睨み、数字を理解し、徹底的に戦ってこそ願ったものへの道は拓かれる。
嗚咽を踏みにじり、諦めを叩き潰す。
それが、人間に許された唯一の歩き方です。
とにかく、あたしの行動にあんまり理屈はないの。
やりたいことをやりたいようにやるだけ。
ううん、やるべきだと感じたことを、胸を張って信じてるだけ。
貴女も同じよ、きっと。
特異点を修復すると、その場所で起きた全ての事象は元通りになる。ということは、"英雄たちがマシュに自分の想い、言葉を伝えた"という事実も無かったことになる。
けれど、マシュはその言葉のひとつひとつを大切に、心に刻んで冒険を続けています。たとえ記録には残らなくとも、その記憶はマシュの心に残り、次の特異点へと活かされていく。そして生き方を、考え方を変えていく。
特異点で出会った全てのサーヴァントはその時代に落ちてきた影法師だけれど、 『未来を作れない自分たちでも、未来の担い手のマシュを支える力になれたら』、そんな願いが込められていることがとても愛おしかったんです。
この一幕が、本当に大好きです。
英雄の散り様生き様
サーヴァントは元々死した英雄。やられても座に還るだけ。それは分かってます。でもつらいものはつらい。今回の第六特異点も本当につらかった。
三蔵ちゃんとの会話であった『サーヴァントは二度目の生を受けてどう思うか』という話題に、彼女は「こんな幸運は二度とないと思う」と答えました。続いて『だからこそどう生きるか』についても触れました。
二度目だからこそ、一度目の失敗を払拭するように生きるのか、それとも前と変わらず自分自身を貫くのか。それは自分で決めることだと。
そんなアーラシュも三蔵ちゃんも、皆を生かすため、護るために自分の命を投げうちます。
それは『死』を選んだんじゃなくて、自分自身の『生き様』を守った結果で、自分が自分のまま、胸を張れる生き方を選んだ結果なんだと思いました。
三蔵ちゃん…好きだ…
1500年の理由
アーサーの変質はベディヴィエールにありました。
彼が聖剣を湖へ返還することが出来ず、アーサーは死ぬことが出来なかった。
忠節の騎士は『王の存命』を願ってしまった。ただそれだけのことで、アーサーは聖槍を手に獅子王となり、最後には女神ロンゴミニアドになった。
そして始まった聖抜と聖罰。
残酷で、非道なまでに降り注ぐ裁きの光。
獅子王は騎士王の偽物だとベディヴィエールは言いました。
けれど、獅子王は言いました。
そうだ。告白しよう。
私はずっとそうしたかった。
お前たちを愛している。
お前たちが大切だ。
だから、お前たちを失うことに耐えられない。
私はお前たちに永遠を与えると決めた。
この先、どれほどの時間が積まれようと、永遠に変わらぬものとして、我が槍に収める。
歪んではいるけれど、この根底にある思いは『人を愛している』というもので、それは騎士王アルトリア・ペンドラゴンにも通ずるものだと思うんです。
騎士王はstay/night世界で『王の選定』のやり直しを願っていました。それは自分では守れなかった人々を守りたかったから、末永いブリテンの存続を願ったからです。
今回の第六特異点は、究極の騎士道のなれの果てだと感じました。
そんな獅子王に聖剣を返還するべく、ベディヴィエールは1500年も地上をさまよい続けました。
彼は聖剣によって生かされています。聖剣を返還するということは、ベディヴィエールは必ず死んでしまうということ。そして聖剣を返せたとて、特異点が消えてしまえば全ては無かったことになる。つまり、達成しても達成せずとも最後の結果は変わらず、ベディヴィエールは死に至るということ。
少しだけ個人的な話をすると、僕は努力が無意味に終わることにとても恐怖を感じる人間です。これやる意味あるのかな、ここまで頑張ってきて最後の最後に意味が無いってなったら嫌だな、怖いな、と思ってしまうんです。
だからだと思うのですが、ベディヴィエールの1500年の旅に想いを馳せるだけで、僕は背筋が凍ってしまいました。無意味に終わる可能性しかないような贖罪が動機で1500年の苦しみを背負うなんて、そんなのは辛すぎるから。
僕は、ベディヴィエールの旅を絶対に無駄になんてさせてたまるかという思いでラストバトルに臨みました。
戦いが終わり、これで良かったんだよな…なんて思っていましたが、獅子王に『なぜここまでするのか』と問われた時、最後にベディヴィエールが言った一言で心からホッとしたんですよね。
それは、あの日の貴方の笑顔を、
今も覚えているからです、アーサー王。
(引用:第六特異点-ベディヴィエール)
きっとベディヴィエールは、暗黒の時代のブリテンをたった一人で背負い、救い、誰かの為に微笑むくせに自分の為には一度も笑わなかったアーサー王を、救いたかったんだと思うのです。そして、自分の為に笑ってほしかったんだと思うのです。
『自分の贖罪の為』だけではなく、『大切な人の笑顔の為』にという想いが、ベディヴィエールが歩く事を止めない理由になるのかなと思いました。
この笑顔が見たくて、僕も頑張れました。
良かったね、アルトリア。
良かったね、ベディヴィエール。
二人とも大好きだ…( ̄^ ̄゜)
生きる意味
ベディヴィエールは英雄ではなく、人間でした。彼は聖剣の力で生きたまま、1500余年の旅の末に聖剣を返還し、その生涯を終えました。
そうして、カルデアにやってきてくれた。それはつまり、人理に、地球に、彼の生き様が認められたということ。それが本当に嬉しかったです。
また、ロマンの言葉が頭を過りました。
意味はあるものではなく、あとからつけられるものだからだ。
意味を持たないまま人間は生まれ、育ち、寿命を迎える。
そうして終わった時にようやく、その生命がそういうものだったのか、という意味が生まれる。
僕等は意味の為に生きるんじゃない。
生きたことに、意味を見出すために生きているんだ。
(引用:第六特異点-ロマニ・アーキマン)
それはベディヴィエールに言えることで、今まで一緒に戦ってきたサーヴァント全てに言えることだと思います。
胸を張って、やりたいことをやり切って、そしていつか死んだ時に初めて生きた意味が分かる。心からやりたいこと、行動の根底にある思いが"本物"であるなら、存在の真偽はあまり関係ないのかもしれません。
そして、それはマシュにも言えることです。
デミ・サーヴァントは、非人道的な実験の末に生まれたものですし、契約の形としては歪なものかもしれません。けれど、マシュには心から望んでいること、やりたいことがあります。
それは初めから変わらず、ずっと伝えてきてくれていた事でした。
マシュの口から改めて言ってもらえたことが、とても嬉しかったです。
やっぱりマシュが一番好きだ…
終わりに
今はもう第七特異点も修復が終わり、残すは終局特異点のみとなりました。
1.5部、2部と続くのは知っていますが、マシュとの旅の一端の区切りという事で、振り返りの意味も込めて、第六特異点をプレイしてみての感想や思ったことを書きなぐってみました。
第7特異点の振り返りもしたら、ついにソロモンに挑みます。
長かった旅もここまで来ました。
最後まで頑張ります!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
また読んでくれたら嬉しいです!