#8「HAKODATE」感想

今回の感想、端的に言います。

SaintSnowについて考えてたら、ルビィの優しさに包まれてた。

バカっぽい感想ですが本当です(笑)

 

感想を読まれる方にまず言い訳を。

正直私は黒澤ルビィについても鹿角理亞についても深く知りません。(もちろん二人とも可愛いとは思いますし、嫌いではありません。むしろ好きですが。)さらに言えば姉妹という関係についてもよく分かりません。

しかし、推しじゃない、深く知らないキャラだからこそ自分なりに向き合ってみようかなと思い、今キーボードを叩いています。

お前全然わかってないじゃん、アニメ見直してこい!という意見も出るかもしれませんが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

さて、今回は4つのトピックスで書いて行きます!

今回も書きたいことを勢いのままに書いています。こんなこと思って見たやつもいたんだ、程度に見ていただけると幸いです。

 

  • スクールアイドルに脇役はいない
  • 妹同士のシンパシー
  • 聖良にとっての”夢は消えない”
  • 余談

  

 スクールアイドルに脇役はいない

SaintSnowとAqoursは一期#7「TOKYO」で出会い、そしてラブライブ!サンシャイン!!にとって一つ目のターニングポイントとなる一期#8「悔しくないの?」でSaint SnowAqoursに辛辣な言葉を投げかけました。

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素敵な歌で、とてもいいパフォーマンスだったと思います。ただ、もしμ'sのようにラブライブを目指しているのだとしたら…諦めた方がいいかもしれません。

改めて一期♯8「悔しくないの?」を見返した時に、聖良の言葉にん?と思うことがありました。

この時点でSaint SnowAqoursとμ'sの関係は知らないはずです。AqoursSaint Snowが出会ったのは神田明神でしたが、地方から来るスクールアイドルなら皆一つの聖地として寄る事は想像に難くないので、得票数0で最下位のAqoursに向かって直接的にμ'sを引き合いにだすのは何でなんだろう…?という疑問が湧きました。

この時点で聖良とAqoursを繋ぐものは、投稿したPVとイベントでのパフォーマンスのみです。もしかしたら聖良は、AqoursのPVとパフォーマンスから微かなμ'sへの憧れの気配を察知したのかも知れません。

A-RISEへの憧れからスクールアイドルを始めた自分たちのように、μ'sに憧れたAqoursに思うところがあったのではないでしょうか。自分たちのように伝説のスクールアイドルの背中を追うのなら、この程度のパフォーマンスではいけない。そう背中を押す言葉…に取れなくもありませんね。

自分たちと地区も違えば人気も雲泥の差のAqours。そのパフォーマンスからμ'sへの憧れが透けて見えるほどちゃんと見てくれた聖良は、やっぱりスクールアイドルが大好きなんだと思いました。Saint Snow実力主義と言われていても、心の根底にはスクールアイドルへの愛がしっかりと息づいていますね。

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バカにしないで。

ラブライブは…遊びじゃない!

そして理亞の強い語気と悔し涙のシーン。

今回の#8「HAKODATE」でしっかりと描かれていましたが、1年の理亞と3年の聖良は実質1年間しか活動期間がありません。まるで廃校になるAqoursのよう。

だから今最注目で優勝候補が集められた30組中の9位にもまったく納得いかない表情なんですよね。大切な人と登り詰める頂上しか見ていないんですよ、この子。大好きな姉と、大好きなスクールアイドルが出来る1年という短い時間。一時も無駄にはできない、という悲痛な必死さに、私は見ていて心が苦しくなりました。

Saint Snowにも大切な時間が確かに流れていて、そこには積み重ねた思い出や、負けられない思いがある。

彼女たちもまた、限られた時間の中で精一杯輝こうとするスクールアイドルです。

そして、AqoursSaint Snow以外のスクールアイドルたちもそうです。皆、輝きたいという気持ちを持って、努力してきたグループだからこそ予備予選を勝ち抜いてきました。

負けてもいいグループなんて一つもない。

その事は忘れずにいたいです。

 

妹同士のシンパシー

ラブライブ北海道地区予選の翌日、Aqoursがたまたま入った甘味処は聖良と理亞のご実家でした。皆がテーブルにつく中ルビィは引き寄せられるように奥に進んでいき、泣いている理亞と出会います。

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いいんですよ、ラブライブですからね。

ああいうこともあります。

私は後悔してません。

だから…理亞もきっと次は…

聖良だって沢山の努力の末に北海道地区の優勝候補と言われるまでになっていたはずです。それならあの結果に後悔していないわけが無い。理亞にミスの罪悪感を背負ってほしくなくて、「後悔していない」と自分の気持ちを偽ったのではないでしょうか。

そして、自分の夢は打ち止めになったけれど、それでも理亞にスクールアイドルを続けてほしいという姉としての願いが見えます。

たった数秒のセリフですが、聖良の理亞を想う気持ちが痛いほど伝わってきました。

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自分の気持ちを押し殺して妹の幸せを願う…どこかに似たような姉がいましたね。

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嫌!何度言っても同じ。

私は続けない。

スクールアイドルは、

Saint Snowはもう終わり!

 そんな聖良の願いを掻き消すように、理亞は叫びます。

皆の前で「もう終わり」と発言をした理亞はその少し前、Aqoursがお店に入るまで誰にも見られない部屋でひとり涙を流していました。

本当にSaint Snowを終わらせることに納得していたら、あんな悲しい涙は流さないと思います。きっと、大好きな聖良の夢を潰してしまったことへの後悔と罪悪感、もう一緒に歌えない寂しさから、あんな事を叫んでしまったのではないでしょうか。

 

そんな時、意固地になった理亞の心に優しく踏み込んで、手を引いてくれた人がいました。

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最後にしなければいいんじゃないかな!

理亞の手を握って前を走るのは地元も違えば学校も違う、臆病で気弱な女の子。

もしあの茶屋の前で花丸が寒いから中に入ろうと言わなかったら。ルビィが理亞の涙を見ていなかったら。クリスマスツリーでの提案も無く、理亞は本当にスクールアイドルを辞めていたかもしれません。

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でも、ルビィは理亞の涙に出会えた。

いろんな人が、いろんな思いを抱いて

その思いが見えない力になって引き寄せられて、運命のように出会う。

全てに意味がある。

(#5「犬を拾う」)

この言葉、汎用性高すぎ…。

Aqoursは早々にSaintSnowの問題から目をそらします。まぁ普通は他人の問題に干渉しようなんて思いません。しかし、ルビィだけはホテルへ向かうバスの中でも、観光で皆が笑顔の時でも、どこか陰りのある表情でSaintSnowの事を考えていました。

それはルビィにとって、理亞の問題は他人事ではないから。理亞と似た境遇で、苦しみが分かるからこそどうにかしたい。そんな想いが、ルビィを理亞の涙に引き寄せる見えない力として働いたんだと思います。

 

聖良にとっての”夢は消えない”

新メンバーを集めてrestart!

結局、ステージのミスって、ステージで取り返すしかないんだよね。

自信…無くしちゃったのかな。

曜が語るように、あのステージでのアクシデントはトラウマになりかねないもので、自信を無くしてしまっても仕方のないことだと思いますし、果南の言うこともわかります。しかし、それを聞いたルビィははっきりと否定しました。

違うと思う。

聖良さんがいなくなっちゃうから。

お姉ちゃんと一緒に、続けられないのが嫌なんだと思う。

お姉ちゃんがいないなら、もう続けたくないって…

集めた新メンバーと過ごす二年なんかより、聖良との残り3か月が欲しかったはずで…。

自分だけが歌うステージでミスを取り返したって意味なんかなくて…。

 

自分にも大好きな姉がいて、追いつきたい一心で頑張ってきたルビィだから、理亞と同じ視点で悲しみを受け取ることができたんです。

そんなルビィが紡ぐ言葉だから理亞も耳を傾けたんだと思います。

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やっぱり聖良さんのこと、大好きなんだね。

当たり前でしょう?!

あんたの方こそ何?普段気弱そうなくせに!

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だって大好きだもん、お姉ちゃんのこと。

本気で好きなもののためなら、気持ちを分かり合えるかもしれない人となら、ルビィは本気でぶつかれます。

大好きなものを大好きと言えるルビィちゃん、最高に輝いてました。

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それでね?ルビィ、お姉ちゃんと話してわかったの。

嬉しいんだって。

お姉ちゃんが居なくても、別々でも。

頑張ってお姉ちゃんの力無しで、

ルビィが何か出来たら嬉しいんだって。

言葉足らずになりがちで、自分の気持ちを言葉にしにくい黒澤姉妹。二人がお互いに向き合い気持ちを伝えあったからこそ、ルビィは自信を持って、理亞に語りかけれるんです。

きっと、聖良さんもそうなんじゃないかな?

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そんなの分かってる。

だから…頑張ってきた。

姉さまがいなくても一人で出来るって。

安心してって…。

なのに…最後の大会だったのに…!

 この「頑張ってきた」という一言にどれだけの努力があったのか、私たちにはわかりません。しかし、聖良の為に涙を流せるほどの感情が理亞の努力を証明しています。自分自身が認める努力だけは、本物だと思うので。

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最後にしなければいいんじゃないかな!

一期♯4「ふたりのキモチ」で花丸が背中を押し、スクールアイドルという空へ駆け出したルビィ。ルビィの胸に詰まっているいっぱいの光は、花丸に言わせれば世界の隅々を照らせる輝きです。

その輝きは、本当の意味で世界の隅々を照らせるわけではないけれど、目の前で苦しんでいる理亞の心を優しく照らします。

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歌いませんか?

一緒に曲を。

お姉ちゃんに送る曲を作って

この光の中で、もう一度!

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理亞の部屋に置いてあったスノードームのようなオブジェ。その模様は雪の結晶に聖良理亞の色が配置されたようで。

聖なる雪の姉妹を象徴する光が輝くツリーの下、私は笑顔で歌うルビィと理亞が見たいです。

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理亞自身の「もう終わり!」によって消えかけていた、理亞にスクールアイドルを続けてほしいという聖良の夢。
その夢はルビィが理亞の涙と出会った事で、#9にて叶うことになるかも知れません。

次回の#9でSaintSnowの二人が本当の笑顔で向き合えますように…。

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余談(千歌推しの妄言)

ここからは思ったことをほんの少し置いておく走り書きのようなものと思ってください。

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ルビィが理亞の手を引き走り出したシーン。

私は初見の時から思っていたのですが、少しこのシーンに似ている気がするんです。

勘違いも甚だしいかもしれませんが(笑)

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雨の中、Aqoursの輝きを信じ、皆と駆け抜けた先に虹を見つけた千歌。

雪の中、理亞の心を照らしたいと、理亞の手を握り駆け抜けた先にクリスマスツリーの輝きを見つけたルビィ。

ルビィが引っ張られる側から引っ張る側へ成長した瞬間を見て、もし千歌が卒業してAqoursの次のリーダーを決める時が来たら…

きっとルビィちゃんが任命されるだろうな、と予感めいたものを感じました。

確証はないです。

 

以上、千歌推しの妄言でした。

 

では、また次回の感想で!