YOASOBIのラブレターという曲がとても良い。
曲自体は三ヶ月ほど前にPVが解禁されていたけれど、僕はTHE BOOK2のEP(2021/12/1解禁)で聞いたので、ついさっき知った。
この曲を聴くと、涙腺が壊れて涙がじわっと溢れてしまうくらいに全てが暖かい。
幾多りらさんの歌声は本当に素晴らしい。素朴で真っ直ぐな声の中に、柔らかさとしなやかさがある。
YOASOBIは国民的なアーティストだけれど、彼女の声がどこまでもニュートラルでフラットだからこそ、あらゆる曲に合わせ、乗りこなしてしまう力強さがある。
だから彼女の声はYOASOBIの楽曲毎のカラーを損なうことなく、むしろ純度を増してリスナーへ届けることができているようにも感じてしまう。
Ayaseさんの作る曲は、どうしてこうもカラフルなのか。彼の音楽を聴くと、僕の見る視界が捉える色が増えていくように思えてしまう。
焦燥感に駆られてしまう真夜中の黒も、どこまでも澄んでいくような爽やかな青も、僕は大好きだけれど、全てを包むような七色がラブレターにはあった。
パレードのような明るさも、自分の足で歩いていくんだと言うかのような力強いテンポも、不安感の中だからこそ見える一筋の光のようなスローダウンも、全てが愛おしくなるようなラストも、何もかもが輝いていた。
この3分30秒は、全ての愛しいものを愛し続ける人への応援讃歌のように聞こえてしまう。
YOASOBIはこの曲の中で音楽への純粋な愛を歌っているけれど、この音楽の部分を自分の好きなものに置き換えてもこの曲の芯の部分は変わらないだろうとも思う。
好きなものを好きと言うんだ。
好きなものを好きなまま、自分の足で歩いていくんだ。
そして、好きなものがいつまでも続いて、何処かで誰かを照らしていけばいいな。
自分がそうだったように。
そんな優しさと強さ、暖かさが沢山込められた素晴らしい楽曲だと感じた。
PVは泣きながら見てしまうくらいに素晴らしいので、興味があったら是非視聴してみてほしい。