ポケモンの映画見てきた。
小中とポケモンをやってたけど、高校入った位から段々とやらなくなってきた僕にとって、今回の映画は刺さりまくった…。
ストーリーは分かりやすかった!
『分かりやすい』=『単純な子供向け』じゃなくて、ポケモンっていうタイトルが持つ純粋なパワーや魅力を、すごく丁寧に掬い上げて僕に教えてくれる感じ。
フウラシティの一年に一度の『風祭り』。
その『風祭り』を中心に集まった沢山の登場人物。
皆、心の中に『ネガティブな自分』を抱えている。
足を怪我して以来、走る事を止めてしまった陸上少女。
嘘や見栄を張り続けてきたおじさん。
大勢の人の前で話すことができないポケモン研究者。
ある理由からポケモンを遠ざけているおばあさん。
そして、街全体に流れる『ゼラオラの呪い』の噂。
それぞれが自分の弱さと向き合って、走り出して、沢山の小さな奇跡を起こす。
その一つ一つが積み重なって、ひとつの大きなの奇跡を起こす。
そんな感じの物語。
この物語の中で僕が特に良かったと思ったのが、それぞれの人とポケモンをきちんと掘り下げていたこと。
だからめちゃくちゃ感情移入できた。
モンスターボールという拘束力がなくても、『一緒に居たい想いがあれば友達や相棒になれる』ことを描いたシーン。
逆に最初は弟に捕まえて来てほしいと頼まれたから捕まえた『モンスターボールで繋がった縁』だったけど、最後には一緒に何かを成し遂げたいとポケモンと人が寄り添いあうシーン。
踏み出せない自分の背中を、ポケモンがそっと押してくれるシーン。
ひとつひとつにドラマがあった。
ひとりひとりにはそれぞれ過ごしてきた時間があって、積み重ねてきた努力もあれば、今悩んでいる弱さは自分の責任で。
ひとりだったらきっと、うじうじしたまま日々を過ごしていただろうし、乗り越えるのに時間が凄くかかっていたと思う。
だけど、ネガティブな気持ちで蓋をしていた「陸上で頑張ってきた努力」や「仕事にかけてきた情熱」が『ちゃんとあなたなんだよ』って、『自信をもって』って、ポケモンたちが伝えてて。
そして、サトシは言ったんだ。
「ひとりじゃできないことも、ポケモンとならできる!力が沸いてくる!それがポケモンパワーだ!」って。
高いハードルを越えるエネルギーは一人じゃ足りないかもしれない。
だから、ポケモンの力を借りる。
その『力』は火や水、氷、風、電気みたいな、単純明快な『エネルギー』じゃなく、きっと目に見えない『絆』がもたらしてくれる『勇気』なんだと思う。
サトシの言葉を聞いた時、マジで涙が止まらなかった。
本当に素敵な『みんなの物語』だった。
ブルーレイ出たら買うと思う。
それぐらい僕にとって大好きな作品になったよ。
おわり。
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余談ですがEDで流れたポルノグラフィティの『ブレス』の歌詞がめっちゃ刺さった。
どこの部分とは言わないけど、もしポケモンをこれから見にいく人は、最初にブレスの歌詞を読んでから見るといいかも。
まぁ人の楽しみ方はそれぞれだから、読み流してくれていいですが(笑)。
Aqours目的の音楽の日でたまたまブレスを聞いてiTunesでDLしてて、いい歌だなぁって聞いてたんで、ポケモンの主題歌って知らなかった僕にとって一番のサプライズでした。
最初に聞いたブレスと、映画を見終わった今聞いたブレスはちょっと違う味わいになったんですよね…。
もう1回見に行きたいなー!!!
という訳でほんとにおわり。
ここまで読んでくれてありがとう。
またね。