今回はラブライブ!サンシャイン!!でキーワードとなっている輝きについて、一期#1「輝きたい」~二期♯9「Awaken the power」までで思っていることを書きだしてみたいと思います。長くなりそうなので一期の輝きについてだけ抜き出してまとめました。
綺麗な考察などではないですが、とりあえず気になった事を書きつつ色々こじつけて考えてみます。すいません、考察ほとんどしてませんでした。ほぼ一期の振り返り感想です。
2期#10前に、少し一緒にアニメを振り返ってみませんか?
こんな考えの奴いるんだ程度に読んでいただけると幸いです。
千歌にとっての輝きとは?
千歌は輝くことを以下のように述べています。
輝くって楽しむこと
(一期♯13「サンシャイン!!」)
素直な気持ちの中に、輝きはきっとある
(二期♯6「AqoursWAVE」)
簡単に言うと、やりたいと思ったことは我慢しないで全力で楽しもう!そうすれば輝いて見えるよ!ってことですよね。
現実でも、サンシャインの世界でも、これが真理だと思います。
本当にやりたいことじゃないと真剣に頑張れないと思いますが、逆に言えば心の底からやりたいことに出会ったときが輝くチャンスという事。
千歌にとっての出会いがこのシーン。
μ'sからの輝きが千歌に降り注いでいます。
輝きのエフェクトにご注目ください。
可愛い!
可愛い!!
可愛い!!!
そして、千歌の瞳に小さな、けれどたくさんの輝きが見て取れます。
私も…輝きたいって!
これが千歌にとっての輝き。
千歌は輝きの守り人
個人的な考えですが、千歌の立ち位置は「種火を守る役」だと思っています。
では、一二年生の輝きとの出会いと、千歌が守ってきた軌跡を見てみましょう。
梨子にピアノの悩みと立ち向かうよう諭し、ピアノの情熱を取り戻させたり
(※ルビィに関しては、花丸のお陰で千歌の手を借りることなく自らの輝きと出会えました。さすがルビィちゃん!)
心の奥に灯るスクールアイドルへの興味を自らの手で消そうとした花丸の手を引いたり(※二人のキモチに関してはルビィと花丸が互いの背中を押し合う話のため、千歌が関わったのは最後のひと押しだけでしたが。この回のルビィちゃんから既に主人公の風格が出始めていますね。)
大好きな堕天使を「周りから浮くから、普通じゃないから」と辞めようとした善子を全力で止めたり。
酒井監督がTVアニメオフィシャルBOOKで言った
純粋な欲は心のエンジンなんです。
情熱でどこまでも走っていくような…
それが無ければ始まらない。
千歌は自分の欲に従ってAqoursを引っ張ると同時に、皆の情熱を守る役も担っていると思います。
未熟DREAMERの輝き
1.2年生の輝きとの出会いの次は、3年生の輝きを探しました。
…がしかし、鞠莉ちゃんの輝きは見つかりませんでした。(ごめんね…鞠莉ちゃん)
ダイヤも果南も輝いていましたが、#9「未熟DREAMER」ではより大きく、かつ確かな光を手にしています。
それは、果南、ダイヤ、鞠莉が一年生の時の衣装から今のAqoursの衣装へ変わるとき。
果南はオレンジ色。
千歌の果南を想う気持ちが届いたからでしょうか。
ダイヤはピンク色。
これは言わずもがなルビィの気持ちが届いたからでしょう。
鞠莉は…虹色でしょうか。小さな光達の中にカラフルな色が瞬いています。
鞠莉に関しては少し特殊で、鞠莉を繋いだ人がいないわけじゃなく、鞠莉が皆を繋いでいるから虹色なのではないかな、と思います。
思えば初代Aqoursは果南とダイヤが鞠莉を誘い、スタートしました。しかし、辞めていったのもまた果南とダイヤ。鞠莉は本当に寂しかったはずです。
その後留学し無理やり理事長として帰ってきたかと思えば、ダイヤの言葉を無視して千歌たちのAqoursを承認。そして果南に酷いことを言われても、ダイヤに冷たくあしらわれても二人へ声をかけることを辞めませんでした。
千歌とルビィが、それぞれ果南とダイヤが諦めかけていた輝きを守る人なら鞠莉は一人だけ輝きを諦めなかった人。
だからこそ千歌達が輝ける場所(=スクールアイドル部)を守ってあげたはずで、Aqours皆を繋げた鞠莉の輝きは一色ではなかったのではないかな、と思いました。すいません、ここはこじつけが酷いです。
次回の二期#10「シャイニーを探して」の予告でタイヤからカラフルな光が出ていましたが、鞠莉の心に届く温かな光であることを願うばかりです。
だって鞠莉ちゃん、誰よりも頑張ってましたから。廃校になって一番悔しがってたのはアニメの演出上の関係で千歌でしたが、鞠莉の方がずっとずっと悔しかったと思うんです。
ダイヤにだけ見せたあの涙がすべてを物語っていますが、鞠莉の悲しい時や苦しい時の感情を、僕は見たかったです。その負の気持ちをきちんと受け止めきれれば、いつか来る鞠莉の最高の笑顔が、何倍にも何十倍にもなって僕達の心に届くと思うので。
さて、話を戻します。
3年生が手にした光、それは沢山のしがらみを乗り越え、言葉足らずだった関係を乗りこえ、素直な気持ちでやりたいことをやったからこその輝き。
あの3人があの時一番やりたかったこと。
それは
花火大会に向けて新しい曲作って
ダンスも衣装も完璧にして…
なのに…
果南とダイヤが辞めてしまったためパフォーマンス出来なかった花火大会で、自分たちが作った曲をやること。
だからこそ、心からやりたいと思っていたことを全力でやりきった3人から輝きが溢れたんだと思います。
ここでまたしても余談ですが…初代Aqoursに花火大会のオファーをし、2代目のAqoursにもオファーをした花火大会の運営さんに、私はMVPをあげたい。果南鞠莉ダイヤが頑張ってきたからこその1回目のオファーで、千歌たちが頑張ってきたからこその2回目のオファーですが、Aqoursの頑張りを見てくれる人が確かにいたんですよ。
地元を愛し、地元に愛されているのがAqoursなんだなと再確認でき、胸が熱くなりました。
想いよ一つになれの輝き
さて、続いては1.2年生の輝きで触れてこなかった渡辺曜ちゃんについて、輝きを探していきます。
…探す必要ありませんでしたね。
千歌と曜の近すぎるが故にすれ違う心を遠く離れたところにいる梨子が繋いでくれるという話が素敵すぎる一期#11「友情ヨーソロー」。
注目すべきは光の色。
曜ちゃんの色なんですよね。
曜の嫉妬が、自身の素直な気持ちに蓋をしてしまい梨子と同じステップをしようとしますが、これは素直な気持ちではありません。
おそらく、曜が梨子のステップをそのまま踊っていたら予備予選で負けていたと思います。
しかし、梨子が曜に電話を掛けたことで千歌がどれだけ自分のことを想ってくれているか、そして、遠く離れた地から自分の心配をしてくれる梨子の優しさに気づくことが出来ました。
絡まっていた2年生のしがらみが解け、曜は心から梨子を応援することが出来るようになり、そして、
なにかをつかむことで
なにかをあきらめない
想いよ一つになれ
どこにいても同じ明日を信じてる
曜の輝きはAqoursの一つの想いとなって、より大きな意味を持って梨子まで届いたんだと思います。
改めて見返してボロ泣きでした。
ようちかは涙腺クラッシャーですね。
MIRAI TICKETの輝き
では、最後の輝きを探してみましょう。
一期#13「サンシャイン!!」にて行われた地区予選。Aqoursの渾身のパフォーマンスは輝きに溢れていました。改めて輝きのエフェクトに注目してみると、今までの輝きの比じゃないんですよね。
あとはスクールアイドルとなってステージで堕天するだけ!
…うん!
黄昏の理解者ずら
感謝するのは私だよ。
果南とダイヤが居たからスクールアイドルになって…
ずっと二人が待っててくれたから、諦めずにこられたの。
あの時置いてきたものを、もう1度取り戻そう。
嬉しいことばかりじゃなくて、辛くて、大変なことだっていっぱいあると思う。
でも私、それを楽しみたい!
全部を楽しんで、みんなと進んでいきたい!
それがきっと、輝くってことだと思う!!
輝くって楽しむこと。
あの日、0だったものを1にするために!
さぁ行くよ!
今!全力で輝こう!
Aqours!サンシャイン!!!
そしてMIRAI TICKETが始まります。セリフ引用しすぎだろ!と思う方もいらっしゃると思いますが、ここが重要なので…すいません…。
今までのAqoursのセリフ、嘘も我慢も何一つないんですよ。全部みんなの本心なんです。
だから、輝きはこんなにも溢れ出すんです。
そして、この瞬間は千歌はラブライブの事なんてどうでもいいんです。
自分たちAqoursメンバー同士が歩み寄ることで手に入れた輝き、言ってしまえば内輪で得た輝き全てを放出し、最後にひとつだけ残った確かな想い。
大事なのは、たった一つの欲なんです。
千歌の心からの欲、それはラブライブに勝つことではなく
皆!
一緒に!
輝こう!!
その想いがこの小さな光の輝き。
ラブライブで勝つための輝きにしては小さなその光が、Aqoursにとっては何よりも大事なものでした。
μ'sからの借り物の輝き、そして自分たち内輪の輝き全てを脱ぎ捨て、アニメのAqoursは二期へ、そしてキャストのAqoursはHappy Party Train TOURへと旅立ちます。
二期OP「未来の僕らは知ってるよ」で千歌が開いた花から受け取ったもの。
それは僕たちはひとつの光を歌ったμ'sからの贈り物ではなく、自分たちで見つけた、未来を手に入れるために必要な輝きなのかもしれません。
そして、Aqoursキャストが歌うHappy Party Trainの「開いた花の香りから受け取ったよ次の夢を」の花は、僕たちはひとつの光の花ではなく、
MIRAI TICKETの衣装に付いている、満開の薔薇の事ではないでしょうか。9人全員、色違いの薔薇を付けていますし、ライブ会場を舞うのは銀テープではなく、薔薇の花弁です。
アニメ一期を経て、大きく成長したキャラクターのAqoursとキャストのAqours。
この一心同体の2グループは一期のAqoursが咲かせた花から、それぞれ未来を手に入れる輝きと、ツアーへの切符を受け取ったのではないでしょうか。
青い羽根について
二期#7「残された時間」で白い羽から青い羽へと変わったシーン。
私は以前の感想で
一期#12「はばたきのとき」で、μ'sとの決別を志した千歌にエールを送るかのように渡された白い羽根は、本当のAqoursだけの道を歩みだしたことで青色に変わり、
そして二期♯7「残された時間」にて太陽に返還されました。
(エモ置き場#7「残された時間」感想)
と書きました。
μ'sが渡した白い羽根を染めた青色。
もしかしたら、その青色はこの光だったのかも知れません。
一期#1「輝きたい!!」のED挿入歌「決めたよHand in Hand」で2年生3人の周りを舞う青い光。それは、千歌が普通怪獣の日常からキラキラしたスクールアイドルの世界へ飛び出した時に見えた光です。
輝きというには朧気なその光こそ、後のAqoursにとっての「純粋な欲」なのではないでしょうか。
μ'sが全国に飛ばした白い羽根。
その羽根は夢に気づいてもらうきっかけに過ぎないのかも知れません。夢が生まれる予感は錯覚じゃないんです。
その光はAqoursがμ'sの背中を追うようになり見えなくなりますが、浦の星女学院の皆はμ'sではなく、Aqoursを見てきたんです。
だから、あの一言が言えたんだと思います。
だから!
だから!
だから!
輝いて!!!
Aqours自身が見えなくなっていた青い光。
その光をAqours越しにずっと見てきた浦の星女学院の皆だからこそ、光が見えなくなったAqoursに言葉として届け、千歌がその言葉を受け取った時、
白い羽根は青に色を変えたのではないでしょうか。
これこそがみんなで叶える物語。
一期を見返して、羽根について再考してみました。
二期が佳境の今だからこそ、一期の振り返りをしてみるのも一興かと思います。
後半はほぼ私の妄想垂れ流しでしたが、楽しんでいただけましたでしょうか。
#10「シャイニーを探して」楽しみで楽しみでしょうがないですが、今回はここで感想を閉じさせていただきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!