#9「Awaken the power」感想

今回の♯9「Awaken the power」は、ルビィの成長が嬉しいと言ったダイヤに、ルビィが自分の成長をカタチとして届ける回。そして、自分のミスで聖良の夢を潰してしまった理亞が、今度は自分の力で「もう一度輝けるチャンス」を掴み取る回。

沢山の想いが込められた大一番に、私は一視聴者としてものすごく緊張していました。

 

元気な声で前回のラブライブ!サンシャイン!!から始まると思いきや、静かな、けれど覚悟に満ちたセリフからの幕開け。

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緊張してる?

まるで緊張している私たち視聴者へ問いかけているかのような一言。(言ってない)

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ううん。

ルビィも、不思議と落ち着いてる。

お姉ちゃんが近くにいるからかなぁ。

瞳の色の対比がとても綺麗ですね。

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千歌が言っていましたが、妹にとって、姉というのは居て当たり前。

理亞とルビィにとって、姉はいつも自分の前を歩いていて、進むべき道を示してくれる光そのものでした。

それももちろんあるけど…それだけじゃない。

あなたがいたからここまで来れた。

理亞ちゃん…

敷かれたレールを歩むことをやめ、自分で考えて一歩踏み出す。今まで姉の後ろを歩いてきた理亞にとってはとても大変な事です。しかし、手を引くでも背中を押すでもない。手を繋いで、自分の横を一緒に歩いてくれる人がいるから。

だからこそのあなたがいたからここまでこれたという言葉だったんだと思います

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届けよう、大切な人に。

そして始まる未来の僕らは知ってるよ

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本気をぶつけ合って 手に入れよう 未来を!!

本気とは、お互いに意見をぶつけ合う事だけではないと思います。理亞にとっての本気、それは姉への感謝と過去の自分との決別です。

ミスをして、塞ぎ込んで、聖良とちゃんと向き合えなかったこと。そんな過去の自分との決別を決めた理亞に、AqoursはOPでエールを送っているように見えました。まったくもってそんな演出ではない、ただのOPなのですが(笑)

 

出だしの1分程度でボロ泣きだった今回ですが、いつも通り超個人的主観で書いてます。
こんな見方した人いたんだ程度で楽しんでいただけると嬉しいです。

さて、今回は6つのトピックスで書いていきます!

  • ルビィの意志と花丸の優しさ
  • よしまるへの違和感
  • 勇気はどこに?おでこから心に!
  • 理亞にとっての最後のピース
  • 妹から姉へ、最高のプレゼントを。
  • 鹿角理亞の本質

 

 ルビィの意志と花丸の優しさ

ライブ?

ここで?!

うん…

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できるの?

分からないけど…でも、もし出来たら理亞ちゃん、元気になってくれるかなって。

準備とかは?

それは…

函館から沼津へ戻る日程は決まっていました。Aqoursはあくまで地区予選に招待されただけで、イベントと日程が合わないのは当然。しかし、その日程をずらしてまで理亞を元気づけたいと言った事実に、ルビィの強い意志を感じました。

ルビィが言い淀んだ時、

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…面白そうずら

そうそう…えぇ?!

まるも協力するずら!

花丸が立ち上がります。

前回は花丸が悩むルビィに無頓着すぎる、と問題視していた意見が多くありましたが、ルビィに無頓着だったのは、全てはこのセリフの為にあったからだと思いました。 

前回の話の核である、妹と姉の、そして妹同士の物語。

ルビィの悩みは二種類ありました。

  • もう聖良と活動できない理亞に自分を重ねて、姉との残された時間とどう向き合うか、という悩み
  • 理亞の気持ちが分かるからこそ、理亞にこのままでいてほしくない、どうにかしたい。という悩み
ここで大事なのは、この悩みの解決をするために、それぞれにキーパーソンがいるという事です。そしてそれは、私たち視聴者にしかわからない事ではなく、花丸自身も気づけるもの。
姉妹の話なら姉のダイヤが。
理亞を救いたいという悩みなら、同じ妹という立場で気持ちを分かってあげられるルビィ自身が。
それぞれダイヤとルビィなら解決できると信じたからこそ、花丸は悩みには関わらない。それも一種の友情で、信頼ではないでしょうか。

でもきっと…矛盾ではあるけれど、本当はずっとルビィの力になってあげたいと思ってて…。ルビィが助けを求めてきたら、すぐにでも力を貸そうと思ってて…。

そんな想いがずっとあって、一番早く提案に賛成したんだと思いました。

 

よしまるへの違和感

クリスマスイベントの出演者選考会、ルビィと理亞はある困難にぶつかります。それは、選考委員に自分たちを売り込むこと。

ルビィ、知らない人と話すの苦手。

私だって…。

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姉さまがいないのがこんなにも不安だなんて。

いつも支えてくれた姉はもう居ない。これから先も、理亞を助けることはできない。

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でもさ、自分たちで全部やらなきゃ。

全て意味がなくなるずら。

私は初見の時、このシーンの花丸と善子は優しい語気で強い言葉を使うなぁという違和感を感じました。この違和感については、後ほど書きたいと思います。

 

勇気はどこに?おでこから心に!

善子と花丸は、ルビィと理亞をスタートラインへと導きます。緊張の中、Saint Aqours Snowの選考が始まりました。

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自己PRって本当に難しいですよね。私も死ぬほど苦手です。自己PRとは、自分たちはどんな考えで何をしたいのか、それによってどんなメリットがイベント側にあるのかを明確に、簡潔に伝えること。

しかし、二人は極度の人見知りで、伝える力がなかった。いや、伝える力はあっても勇気がなかった、が正しいですね。

そんな時、ルビィは思い出します。

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ルビィは強い子でしょう?

ほら、勇気を出しなさい?

そして、ルビィは気づきました。

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ずっと、勇気をもらってたんだ。

ダイヤはいつもルビィに勇気を与えてくれた。その勇気で頑張ってこれた。今度はダイヤの為に、ルビィが自分自身の勇気を振り絞る番ですf:id:tsktktk:20171204231600p:image

私たちは、スクールアイドルをやっています。

今回は、このクリスマスイベントで遠くに暮らす別々のグループが手を取り合い、新たな歌を歌おうと思っています。

大切な人に贈る歌を。

イベントの選考委員に伝えた「新たな歌、大切な人に贈る歌」。

その歌で伝えたいことは「私たちはお姉ちゃんの力を借りなくても頑張れるよ!だから安心して?」というメッセージ。

新たな歌を歌う事に隠された本当にルビィたちがやりたいこと、それは「聖良にもう一度輝ける場所を用意すること」そして「同じ舞台に立って、ステージの上で、自分の背中を見せること」ではないでしょうか。

それらすべてをまとめた言葉が大切な人に贈る歌、なのではないでしょうか。

 

一期♯4「ふたりのキモチ」で大きな一歩を踏み出したルビィですが、人はそう簡単に根っこの部分は変わりません。それでも、ゆっくりと着実に成長してきたルビィが、大勢の大人の前で自分の気持ちを伝えたこと。それは目覚めた力でも隠された力でもなく、ルビィの成長の証です。

 

そして出会って9ヵ月間、楽しいことも苦しいことも一緒に経験し、一緒に進んできた一年生たち。花丸も善子も、ルビィの事が大好きで。

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何泣いてるずら。

あんたの方が泣いてるわよ。

ずら~。

だから、二人とも泣いてしまうんです。ルビィが過去の人見知りな自分を超えた瞬間が、何よりも嬉しかったから。悲しい涙はある程度我慢できても、嬉しい涙って我慢できないんです。

 

誰かの為に嬉しい涙を流せる関係って、それだけで宝物ですよね。

 

理亞にとっての最後のピース

そして、理亞に新しい雪の結晶の予感が訪れます。それはお互い言葉足らずで、9ヵ月間つながりを持てずにいたクラスメイト。

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理亞がルビィの後ろへ隠れます。クラスメイトの表情が強張っているのは、理亞に嫌われていると思っていて、声をかけづらかったから。でも、話をしてみないとその真意はわからない。

ルビィは言葉を交わすことの難しさを知っていますが、大きな声で伝えました。

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SaintSnowのライブです!

理亞ちゃんでます! 

ルビィは大好きな人、大好きなものの為なら自分の意見を言える。大きな声を出せるんです。きっとルビィの中で、理亞は大好きな人になっていたんだと思います。

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 ラブライブ予選は、ごめんなさい。

いいんだよ、私たちの方こそ、嫌われてるのかなって。

会場にも行けずに…ごめん。

理亞ちゃんや聖良先輩が皆の為に頑張ってたのは知ってるよ。

SaintSnowは学校の、私たちの誇りだよ!

クリスマスイベント、皆も来たいって。

いい?

…うんっ!

一年生で場慣れもあまりしておらず、聖良にとっては最後のラブライブ。これだけ重圧のかかる心を一人でセルフコントロールしろなんて無茶です。でも、もし「頑張って、理亞ならできるよ」と震える手を握ってくれる友人がいたとしたら。

SaintSnowは、地区予選をぶっちぎり1位で突破していたのではないでしょうか。

SaintSnow(特に理亞)は歌もダンスも圧倒的なパフォーマンスレベルですが、AqoursにはあるものがSaintSnowにはありません。

それは学校との結びつきです。

(学校がなくなるAqoursに結び付きがあって、学校が無くならないSaint Snowに結び付きがないのは少し皮肉ですが…)

お互いに想いあっていても言葉にできない。それではダメなことは、一期♯9「未熟DREAMER」で三年生が歌っています。

話したことのないクラスメイトなのに、理亞に嫌われているかもしれないと思っているのに、大事なステージでミスをして悲しんでいるのを心配して、駆けつけてくれた女の子たち。その二人が、理亞と目を合わせて「Saint Snowは私たちの誇り」と言い切ったこと。想いを口に出して理亞に届けたことで、最後のピースがはまり、理亞の時間は動き出しました。

このシーンを見たとき、ルビィたちが函館からいなくなっても理亞はもう大丈夫だな、と安心しました。

 

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#8で悲しみの涙を流した理亞。

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その涙を嬉しさの涙で上書きしてくれたクラスメイトの二人には、感謝してもしきれません。

いつか決勝の舞台で笑顔で対決するルビィと理亞が見たいですね。

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なんでだろう、うれしいのに涙が出てくるの

ここにもひとつ、宝物のような関係が見えました。

そして、

お姉ちゃんに早く会いたいよ。

この心の声がポロっと出たようなセリフ、私は#9で一番好きです。

嬉しいから会いたいよ

寂しいから会いたいよ

楽しい悲しいそして

会いたくなるんだ

どんなときも。

(ラブライブ2期ED「どんなときもずっと」)

大切な人って、いつでも会いたくなるんですよね。ルビィの成長を見れた今回ですが、それは逆に言えばルビィに困難との戦いがあったということ。

困難に立ち向かった。自分の成長を感じる事ができた。そして、大切な友達の背中を押せた。

大好きなお姉ちゃんに、話したいことがいっぱいできた。

会いたくなりますよね。

 

ルビィちゃん。

是非、沼津に帰ったら…数日間の函館を巡る物語を、ダイヤさんに聞かせてあげてください。きっともう一度、嬉しそうにルビィちゃんを抱きしめると思いますよ。

 

妹から姉へ、最高のプレゼントを。

ダイヤを呼び出したルビィ。

場所は100万ドルの夜景が見れる展望台。

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ルビィと理亞は、プレゼントをそれぞれの姉に手渡します。

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ラブライブ予選であんな負け方をしても、理亞の前で涙を見せなかった聖良でしたが、ここで初めて、聖良の涙が見れましたね。

理亞のプレゼントが、そして理亞の成長が、聖良にとってどれだけ嬉しいことか伝わってきました。

 

さて、この妹から姉へのプレゼントについて、書いておきたいことがあります。11人でのパフォーマンスに苦言を呈する方に特に伝えたいことです。(決して皆さんの考えを否定するわけでは無いことは留意ください。)

このプレゼントはルビィと理亞のライブへの招待状ではなく、一緒に踊るための舞台へ姉二人を連れていくチケットなのではないでしょうか。

理亞と聖良が、そしてルビィとダイヤが一緒に歌うからこそ、意味のある曲なんだと思います。

先のトピックスで挙げたよしまるへの違和感である、あのセリフ。

全部、自分たちでやらないと。

すべて意味がなくなるずら。

言い方は優しいけれど、言葉のイメージが強い事に違和感を感じました。不安に駆られるルビィと理亞を励ますなら、もっと優しい言葉があったと思うんです。この違和感が、#9にとって大事な部分なんじゃないか。そう思いました。 

全部自分たちでやらないとすべて意味がなくなる。それはつまり、姉の手を借りず、ルビィと理亞の二人の力で勝ち取る必要があるということ。

二人の力に姉の力は含まれてはいけませんが、友人の力は含まれます。重要なのは、ルビィと理亞が自分で友人を頼り、問題解決に当たれたということ。姉の力が無くても、私たちには沢山の助けてくれる人達がいて、みんなで支えあって進んでいける。これがルビィと理亞の力です。

あの二人が胸を張って姉にプレゼントするもの。それは、

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終わりにしなければいいんじゃないかな!

聖良がもう一度輝ける舞台ではないでしょうか。その為に、姉の力無しで勝ち取る必要があったのではないでしょうか。

姉に支えられて理亞がイベントの出場権を勝ち取ったとして、それは本当の意味で聖良に贈るプレゼントになり得たか。

なりませんよね。

だからこその、善子と花丸の強い言葉なのではないでしょうか。私には、姉に頼らず自分たちの手で掴み取れ、というエールに聞こえました。

 

正真正銘、自分たちの力で勝ち取った「もう一度」 。最高のプレゼントを渡された二人は、しっかりと、優しく妹を抱きしめる。そしてその姉から自ら離れ、自分の足で歩き出した二人。

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今の私たちの精一杯の輝きを!

見てください!

Merry Christmas

そして始まる「Awaken the power」。

始まるときは

終わりのことなど

考えてないから

ルビィも理亞も、姉とのスクールアイドル活動は心の底から楽しくて、終わりなんて考えたくなかったのではないでしょうか。

#6でルビィが言ったラブライブ優勝という目標のためによそ見をせず頑張ることで、ダイヤの卒業までの時間をどう過ごすか、ルビィはほんの少し目をそらしていたのではないかと思うのです。だからこそ、#8「HAKODATE」でダイヤとの残された時間ときちんと向き合う事が必要だったのではないでしょうか。

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聖なる夜、笑顔で歌うルビィと理亞。

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ずっと続く気がして

前だけ見つめて

走り続けてきたから

前だけ見てきたのは、常に前を走る姉の背中があったから。でも、ただ後を追いかけることはもう止めなければいけません。

どこへ

どこへ

次はどこへ行こう?

姉の背中から離れると、きっとたくさんの道に分かれていて。きっとその道はルビィと理亞の可能性を広げてくれる道になることでしょう。

まるでルビィと理亞の努力が一つずつ報われていくように、これからの二人の門出を祝うように、色とりどりの光が灯ります。

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あの日、理亞に声をかけたこと。

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理亞の手をとって走り出せたこと。

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知らない大人たちに、自分の意見をはっきり言えたこと。

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姉任せだった作詞も作曲も、みんなと頑張れたこと。

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ひとつひとつの努力が夜空の下、美しい輝跡となって、

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姉への感謝と自分たちの想いを空に渡した時

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夜には輝けない虹の代わりに、オーロラが輝く。

そして、人見知りの二人の妹が、内浦と函館のスクールアイドルを繋げました。

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ずっと守るべき対象だった妹が、自分の為に最高の舞台を用意してくれて。

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ありったけの愛をぶつけてくれて。

姉二人にとって、こんなにも嬉しいことがあるでしょうか。

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ルビィにとって、がんばルビィ!は自分を奮い立たせる言葉で、誰かを支える言葉で。Aqoursにとっても特別な言葉。

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悲痛な叫びのような「負けない」ではなく、SaintSnowの表情から分かる、今が最高に楽しいからこその「負けない」。

スクールアイドルに順位はあれど、敵は居ないんです。皆、同じものが好きで、スクールアイドルを盛り上げる仲間なんです。

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そして皆、意外な一面が、隠された力があるかもしれない。

それはやってみなければわからない。

0から一歩は勇気が必要でも、その勇気の在処をルビィはもう知っています。

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千歌の中の本当の力を呼び覚ますきっかけとなったのは、聖良との電話。自分だけのカタチを見つけることを教えてくれた聖良から、千歌へ。

負けて行き場のなくなったラブライブへの想いを、聖良から千歌へ継承したように見えました。

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全国にはたくさんのスクールアイドルがいて、皆それぞれ、十人十色に輝いています。μ'sの輝きが奇跡に見えるように、どこかの誰かの輝きは、ルビィや理亞の目には知らないパワーが輝いているように見えるでしょう。

でもそれは、誰かが遠くから見たAqoursも輝きにみえるということではないでしょうか。

自分の夢や、誰かの夢で溢れた世界。

それこそがスクールアイドルの魅力ではないでしょうか。

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世界が光で満ちていても、同じ輝きは一つもなくて。

自分だけのカタチを見つけるためにどんな道を選ぶか、それは自分次第で。

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やってみなければ気づけない、眠る力の存在。

その存在に気づいたのなら。

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何もないところを走ったμ'sのように、

自分が行きたいと思ったところへ突き進むしかない。

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そして、Saint Aqours Snowを照らしていた街の明かりは静かに消灯し

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一等星の中心には笑顔で歌いきった聖良。

 

文句なし。

最高の9話でした。

 

鹿角理亞の本質

Saint Snowはやっぱり続けない。

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え?

だって、これは姉様との思い出だから。

世界に一つしかない、雪の結晶だから。

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だから、新しいグループで、違う雪の結晶を見つけて、

この後私は、姉さまにも負けないくらいの、と続くと思っていました。

でも、違ったんです。

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姉さまにも、皆にも、喜んでもらえるスクールアイドルグループを作る。

見てて。

勝つことは聖良を喜ばせるための手段に過ぎなかったんです。

聖良や皆に喜んでもらえるグループを目指すことこそが、理亞の本当の夢だったんです。

聖良の「理亞にスクールアイドルを続けてほしい」という夢。

そして理亞の「皆に喜んでもらえるようなグループを作る」という夢。

一度は消えかけた夢でした。 

 

それでも。

 

AqoursがSaintSnowと神田明神で出会えたから。

Aqoursが北海道予選に招待されたから。

そして、ルビィが理亞の涙に出会えたから。

 

偶然の積み重ねか、見えない力かはわかりません。

しかし、ルビィはこの函館にて、周りからすれば小さな、けれど鹿角姉妹たち本人からすればとても大きな奇跡を起こしているんです。

ルビィの理亞を元気づけたい、何とかしたいという優しさの"パワー"はたらいた結果、鹿角姉妹の夢は消えなかったのだとしたら。

 

…そう思えば、素敵じゃないでしょうか。

 

いつか、新しい雪の結晶がアキバドームに降ることを願って、今回の♯9「awaken the power」感想を閉じさせていただきます。

少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また次回の感想で 。