#7「残された時間」感想

今回の感想、端的に言います。

 

ようちか尊い

 

失礼しました。ようちかと出てしまいました。

千歌推しの私には#7を何度も見返すのはつらくて、ついふざけてしまいました。 

今回の#7は本当に沢山のメッセージが込められていました。正直1,2回見ただけじゃ全部を受け取ることはできなくて、何度も見返して、何度も泣いて。ようやく感想を書けるまでになったので、今思っていることをポツポツ書いていこうかなと思います。

とりあえず三個だけ言いたいことがあります。

  • 今までの中でも、最高に素晴らしい話でした!!
  • 千歌ちゃんの事を悪く言われると私は悲しい。
  • 曜ちゃんに最大級の感謝を。


今回も超個人的主観で書いてます。
こんな見方した人いたんだ程度で楽しんでいただけると嬉しいです。

ちなみに私は廃校してほしくなかった側の人でした。

同じ意見の方も、違う意見の方もいらっしゃると思いますが、是非考えの違いなどを楽しんでいただけたらなと思います。

さて、今回の♯7は6つのトピックスで書いていきます!

  •  Aqoursが地区予選で勝利できた理由
  • ラブライブ勝利≠廃校阻止という事実
  • 千歌と曜の関係
  • 繋がらない心を繋げるためには
  • 忘れてはいけない10人目のAqours
  • 太陽に羽根を返した日

 

Aqoursが地区予選で勝利できた理由 

それは地元と支え合うグループからAqours本来の素敵さで戦えるグループになったからだと思います。今までに披露してきた楽曲全てではありませんが、一期は地元や学校の応援がAqoursのパフォーマンスの後押しになっていることが多かったように思います。

 
  • 沢山の町の方が初ライブに駆けつけてくれたダイスキだったらダイジョウブ
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  • 沼津で一番の規模のお祭りでオファーを貰えた未熟DREAMER
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Aqoursは母校や地元を愛し、また愛されたからこそ輝いていました。
 
夢で夜空を照らしたい」でAqoursは東京のイベントに呼ばれたわけですが、このお誘いはAqoursだけの力では来なかったと思います。Aqoursのパフォーマンスは確かに素敵だったと思いますが、あのPVの視聴回数が伸びたのは、内浦の皆が心を込めたスカイランタンが宵の空で舞う光景が素敵だったからではないでしょうか。
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だからスカイランタン(=内浦の応援)無しの夢で夜空を照らしたいは得票数0だったのではないかと思いました。ここから地元の応援で輝くだけでは勝てないことが分かります。
 
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そんなAqoursが志満さん、美渡さんしか応援のいないアウェーの状態で披露したMY舞☆TONIGHTは前回ラブライブ8位の聖良に予選突破確実と言わしめるほど。

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そして今回、Aqoursは地元からの応援のシーンが全く入っていない(もちろん皆現地で声援を送っていたとは思いますが)MIRACLEWAVEで予選通過どころか一位に輝きました。

聖良は北海道の方で内浦も沼津も関係なく、AqoursをMY舞☆TONIGHTのパフォーマンスのみで評価をくれましたし、MIRACLE WAVEでAqoursが地区予選で勝利することが出来たのは、中継で見てくれた全国の方々の心に残るパフォーマンスを披露したから。

Aqoursが勝つためには、内浦を飛び出し全国の方に認めてもらうしかなかったんです。

しかし、全国の方に認めてもらうことは当然簡単ではありませんよね。

ラブライブは千歌たちの世界ではめちゃくちゃデカいコンテンツになっています。その全国大会への切符をかけた予選ですから、当然歌が上手いグループ、ダンスが上手いグループがたくさんいて、どのスクールアイドルも素敵なパフォーマンスを披露しているはず。ではなぜAqoursは勝てたのか。

それは自分たちだけのカタチを見つけたからにほかなりません。

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内浦の魅力や、浦女の魅力を受け取ったまま発信するのではなく、Aqoursだけの輝きの形にして発信したことで、全国の方の心に届いたんだと思います。 

ラブライブ勝利≠廃校阻止という事実

地区予選の勝敗は現地投票とWeb投票の合計です。

言葉は悪いですが、中継を見てくれる方の目的はスクールアイドルのパフォーマンスを見るためですから、そこでAqoursが地元愛をアピールしてもおそらくここまでの票は入らなかったと思います。

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凄い視聴回数!

ほんとだ…!

じゃあ、入学希望者も!

廃校阻止を心から願っていた私が感じた違和感はここだったんです。

  • Aqoursの目的は廃校を救うために地元の良さをアピールし入学希望者を集めること。そのためにはラブライブで勝ち上がる必要がある。
  • しかし、ラブライブで勝つためには地元の良さよりもAqours自体の良さをアピールしなければいけない。

あれ?これ、Aqoursが勝っても浦女に人が来るのか?ラブライブの勝利は掴んだけれど、廃校阻止には寄与していなのでは?

一抹の不安がよぎりました。

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ケータイ、フリーズしてるだけだよね?

全く変わってないなんて…。

不安はどんどん現実味を帯びていく。

Aqours皆の顔が少し険しくなった時、

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よし、帰ろう!

 千歌ちゃんの言葉で雰囲気が明るくなります。

この瞬間は、まだ浦女は存在している。私たちが帰る場所はたしかに有る。そう言われたような気がしました。やっぱり千歌ちゃんの笑顔は素敵です。

千歌と曜の関係

入学希望者が86人になり、期限も朝の5時まで延ばしてもらえたAqours。皆、あとは結果を待つだけの姿勢になりました。しかし、千歌一人だけまだ足掻こうとします。

千歌への低評価やよく思わない発言がTwitterで増えたのはこのシーンからでしょうか。

足掻くという言葉はなかなか悪い意味で捉われがちです。悪足掻き、最期の足掻きなど、悪い状況を打破しようと最後まで抵抗することは人々にいい印象を与えません。

しかし、千歌がこの状況で足掻くのは、彼女としては当たり前の事だったのではないでしょうか。

飽きっぽいんじゃなくて、中途半端が嫌いなんですよ。

やるときはちゃんとやらないと、気が済まないっていうか。

(一期♯3「ファーストステップ」)

諦めたくないんだよ。諦めたくないんだよ!

千歌は諦めが悪いからね。

(二期♯1「ネクストステップ」)

ほんと、諦めないね。

(二期♯3「虹」)

どんな状況でも、たとえ周りが見えなくなっても、本気になった事には絶対に諦めないのが千歌なんです。

今までの千歌の足掻きは、明るいOSTや光が差す演出でいい方向に転がっていったので、足掻くことは私たち視聴者の目には美談のように映ります。しかし、皆が立ち止まる最悪な状況で道を探すことこそが足掻くという事ではないでしょうか。

そんな時、千歌のことを思いっきり抱きしめて、足掻きの暴走を止めてくれる人がいます。

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この子がいるから千歌は千歌でいられるんです。どんな時でも近くで見守り、千歌が一歩踏み出せないときは優しく背中を押し、暴走するときは精一杯受け止める。

曜がいるから、千歌は迷いなく走り続けられるんです。

全速前進!ヨーソロー!という曜の言葉。

ようそろは、航海用語で船を直進させることを意味する操舵号令である。転舵(または転舵命令)のあと、今向いている方向でよしというときに発することが多い。幕末海軍からの名残であり、日本海軍および海上自衛隊では、転じて「了解」「問題なし」の意味で復唱される。

(Wikipediaより)

曜は今自分が向いている方向は正しいのか常に考えているからこそ、千歌を受け止めることに躊躇いがなかったのではないでしょうか。

千歌が駅前で声をかけたとして、同情で入学希望者が増えたとして、それは千歌が望んだことなのか?

違いますよね。千歌にとってのスクールアイドルとは、一人じゃ到底作れない大きな輝きを皆で作ることのはずです。

千歌のためを思うからこそ、千歌を止める。曜なりの最大級の優しさが垣間見えたと思います。

曜ちゃんには感謝しかありません。

曜ちゃん、千歌ちゃんを止めてくれて本当に、本当にありがとう。

ようちか尊い

繋がらない心を繋げるためには

廃校が決定してからの学校で皆は前向きなセリフを言いますが、その言葉には、3種類あったと思いました。

それは本心でないもの本心からのもの、そして本気のもの

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昨日までの事は忘れ、今日から気持ちを新たに決勝目指して頑張ろう。

Aqoursを気遣った優しさから本心でない言葉を語った果南。

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絶対に!優勝したい!

そのつもりでいかないと!

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姉のため、三年生のため、優勝を本気で願うルビィ。

まだ輝く道は続いてるよ、と本心から千歌を励まそうとする梨子。

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うん。優勝しよう。

 そして、本心でない千歌。

千歌は悔しさや悲しさで溢れているのに、自分の気持ちを捻じ曲げて前向きな言葉を吐きつづける度に感情はぐちゃぐちゃになっていたのではないでしょうか。そして奇跡を起こすまでは泣かないと自分に誓ったけれど、心が限界だったのではないでしょうか。

心が壊れる前の防衛本能のように、一筋の涙が零れ落ちます。

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そして果南がもう一度ラブライブ出場について考えようと提案した時、白い羽根と共に空も心も晴れるからが流れ出しました。

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上手くいかないときも悔しいも、明日は晴れる。まだまだ頑張れる。

千歌の涙を見た私にこの曲は本当に辛かった。悲しい時はきちんと悲しまないといけないんです。自分の気持ちに我慢を強いてはいけないんです。なんでこの曲なんだ。

そう思っていた時期が私にもありました。

 

「空も心も晴れるから」は元々二年生曲で、千歌推しの自分には歌詞の内容が千歌ちゃんの気持ちのように聞こえてしまうのですが、今回の♯7「残された時間」ではAqours9人での歌唱でした。なぜ二年生曲としてではなく、Aqours曲として流したのか。それは、この瞬間の「空も心も晴れるから」はAqours一人ひとりが自分と向き合うためのものだったからと思いました。

Aqours皆、自分の大好きなものと向き合います。

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梨子はピアノと、

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ルビィはスクールアイドルと、

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花丸は本と、

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善子は堕天使と、

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果南はダンスと、

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ダイヤと鞠莉は学校と

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しかし、曜は夕焼けに微笑むだけ。

曜はこの時にはもう自分の答えを見つけていたのではないでしょうか。

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皆が自分の気持ちと向き合って、答えをもって屋上に集まります。

 そして、

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輝きを探すため。

曜が既に見つけていた答え、それは曜本人が教えてくれました。

この気持ちは二年生三人にとって、Aqoursを始めたきっかけで。一年生三人にとって、Aqoursに加入したきっかけで。

Aqoursのエンジンをかける鍵はこの想いだったのでしょう。

じゃあエンジンの動力はなんでしょうか。

それは廃校を阻止したいという熱い想いで、千歌たちがやっと気が付いた情熱なんです。

消えない 消えない 消えないでよ、と何度も願うほど大切なもので、めいいっぱい輝くためには、絶対に必要なものだったんです。

だから、千歌の今までの行動や言動がうざいから、ストーリー的に面白いから廃校万歳なんて言わないであげてください。

だから千歌はあんなことを言ってしまったんだと思うのです。

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見つからない。

だってこれで優勝しても学校はなくなっちゃうんだよ?

奇跡を起こして、学校を救って。

だから輝けたんだ。輝きを見つけられたんだ。

学校が救えなかったのに、

輝きが見つかるなんて思えない!

千歌の到着が一番最後だったこと。

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そして曜が皆の輪に入らず階段のすぐそばで待っていた事。少し元気の無い敬礼をした事。曜は、千歌がこのような事を言うのを分かっていたのではないでしょうか。

だから、千歌とAqoursの距離を埋めるように間に立ったのではないでしょうか。

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私ね、ラブライブなんて今はどうでもよくなってる。

私たちの輝きなんてどうでもいい。

学校を救いたい!

皆と一緒に頑張ってきたここを…。

曜はこの言葉には賛同できないから、ヨーソローを言わなかったのではないでしょうか。

そんな千歌とAqoursの繋がらない心を繋いでくれたのは

じゃあ救ってよ!!! 

浦の星女学院の皆でした。

忘れてはいけない10人目のAqours

#6「AqoursWAVE」は、果南の悩みも千歌のしがらみも全てを受け入れ、乗り越え、そして本当のAqoursになった回でした。でも、忘れちゃいけなかったんです。Aqoursには10人目がいることを。♯7「残された時間」が一番伝えたかったメッセージだと思いました。

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私たちみんなに聞いたよ。

どうなってほしいか、どうなったら嬉しいか!

みんな一緒だった。

ラブライブで優勝してほしい!

千歌たちだけじゃない私たちの為に!!

学校の為に!

学校の名前を、残してきてほしい!

この部分が本当に好きです。

千歌たちは活動の為に、たくさんむっちゃん達を頼ってきました。凄く時間がかかったり、手間がかかるようなお願いをたくさん聞いてきました。

そんなむっちゃんたちが、今度はAqoursへ愛のある我儘をぶつけている。

本当に素敵な我儘です。

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千歌たちしかいないの!

千歌たちにしか、できないの!!

浦の星女学院スクールアイドル Aqours

その名前をラブライブの歴史に、あの舞台に!

永遠に残してほしい!

Aqoursとともに、浦の星女学院の名前を!

ラブライブのコンセプト、それは皆で叶える物語です。

千歌たちしかいない、千歌たちにしかできない。こんなコンセプトと真逆なことを言われて、どうしてこんなに嬉しいのでしょうか。頼もしいのでしょうか。

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だから!

だから!

だから!

輝いて!!!

MIRAI TICKETで千歌から輝きのチケットを受け取った浦の星女学院の皆が、今度はAqoursに輝きの道標を渡した。

これこそが皆で叶える物語なのではないでしょうか。

 

太陽に羽根を返した日

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千歌ちゃん

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止めるわけないじゃん

決まってんじゃん!決まってんじゃん!

優勝する!

ぶっちぎりで優勝する!

相手なんか関係ない!

アキバドームも決勝も関係ない!

優勝する!

優勝して、この学校の名前を一生消えない思い出を作ろう!

アローでもショットガンでも持って来いって感じ!という鞠莉。

どんな手を使ってでもいいからかかってこい、という高らかな宣戦布告。

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あの涙の悔しさの分、目にもの見せてやれ!という思いでいっぱいでした。

そして、本当の笑顔のヨーソローポーズの曜。

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これは、曜もこの道を一直線に進むことを正しいと判断した証拠でしょうか。曜が敬礼をするだけで、こんなにもAqoursは安心して進めるんです。

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そして運動神経抜群の果南は運動が苦手な花丸の手を取り、走り出す。誰一人置いていかずに、頂上まで駆け上がるAqoursを彷彿とさせるようなシーン。

そして、いつも千歌を支え、千歌の苦悩を見てきた梨子が笑顔で言います。

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ついに普通じゃない、本当の怪獣になっちゃうのかも!

千歌ちゃんは…。

本当の怪獣、良いじゃないですか!

前を向く原動力になるのなら、愛でも恨みでも八つ当たりでも見栄でもなんでもいいと私は思います。

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そして、空も心も晴れるからで千歌の前を通り過ぎた羽根。

千歌は気づかず空を見上げたままでしたが、屋上ではその羽根の色が変わる前に存在に気が付いています。

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本当に空も心も晴れたからこそ、μ'sが渡した夢の羽根に気が付いたのではないでしょうか。

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一期#12「はばたきのとき」で、μ'sとの決別を志した千歌にエールを送るかのように渡された白い羽根は、本当のAqoursだけの道を歩みだしたことで青色に変わり、

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そして二期♯7「残された時間」にて太陽に返還されました。

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Aqoursの在り方を決めた重要な回の一期♯12。

自分たちが決めた在り方に対してのアンサーが今回の二期♯7だったのではないかと思いました。 

 

終わりに。

今回の感想を書いている時は本当につらい時間でした。

しかし、最初はただただ廃校がショックだった#7を、今では最高の#7だと胸を張って言えるようになったので、書けて良かったです。

(自分語りすいません。)

次回HAKODATEはSaint Snowの気配がしますね!

waku-wakuが止まりません!

それでは、今回の感想はここで閉じさせていただきます。

また次の感想でお会いしましょう!

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やっぱり心からの笑顔の千歌ちゃんは宇宙で一番かわいいなぁ…笑